県政報告Vol.64 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本(かわもと)文雄(ふみお)
神奈川県議会 令和5年度 第3回定例会が現在、開かれています。私は11月29日に自民党の代表として代表質問に立ち、県の取組に対する姿勢を問いました。今回の県政報告では特に県民の皆様の生活に関する事柄を中心に質疑の内容を紹介いたします。
新たな総合計画の素案について
基本構想を含めた総合計画の見直しは12年ぶりとなります。県議会として議論を重ね、神奈川のより良い未来を創ろうという思いを総合計画の中で発信していく必要があると考えています。知事に基本姿勢を問いました。
知事は「新たな総合計画の名称を『新かながわグランドデザイン』にしたい」「デジタルの力を活用し、県民目線に立った質の高いサービスを提供する」「ビジネス分野で注目される『ウーダループ』といわれる意思決定法を用いて、状況に応じた政策評価や柔軟な政策展開を図ることを計画の中に位置づける」と答弁しました。
物価高騰対策
物価の上昇幅は縮小し始めているものの、未だ高止まりしており、県民生活や事業活動は厳しい状況です。物価高騰の影響が続くことを前提に中長期的な視点に立って対策を講じなければなりません。今後は国の予算措置を待つのではなく、県自らが予算を確保し、積極的に対策を講じるよう要望しました。
これに対し知事は、光熱費等への継続支援のほか、中小貨物運送事業者への燃料費等の支援、中小企業等が融資を受ける際に必要な信用保証料の補助などを検討すると答弁しました。
水道料金の改定
県営水道事業審議会が11月8日に答申を発表し、水道料金を25%値上げする必要があるとしました。企業庁は、これまで経営努力で値上げを回避してきたとしていますが、この数十年間に必要な改定を行っていれば、このような大きな改定幅にならなかったことは明らかです。企業庁に対して、事業費の精査や経費の節減等による改定率の抑制と負担軽減を求めました。
これに対して企業庁長は、水道管の太さや工法を精査し、点検・補修によって長寿命化を図り、支出・収入面を見直すことで約170億円の削減効果を生み、改定率を3%圧縮し22%にすると答弁しました。
特殊詐欺の撲滅へ
特殊詐欺は国難ともいえる状況であり、早急に対策を講じるべき課題です。1都3県の被害は全国の約4割にのぼり、犯行グループの活動地域は神奈川県を含む首都圏に集中しています。県警察には一層の対策強化に取り組むよう求めました。
これに対し、警察本部長からは、新たな取組として来春、他県警察からも捜査員を受け入れた上で、広域的な特殊詐欺事件の捜査に従事する部隊を警察本部内に新設し、検挙体制を大幅に増強するなどの強化策を答弁しました。
そのほか、都市農業の持続的発展や未病改善の産学連携、企業誘致施策、ロボット産業特区の取組、犯罪被害者等支援の充実強化、地域の医療提供体制、県立障害者支援施設の方向性、教員の人材確保、不登校対策など21項目を質問しました。詳しくはインターネット議会中継で見ることができます。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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