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町田 人物風土記

公開日:2019.11.14

小山、小山ヶ丘、相原地区を管轄する南大沢署の署長を務める
玉木 靖浩(やすひろ)さん
警視 58歳

「備えよ、常に」を胸に

 ○…南大沢署長として9月に就任。30歳のころ、まだ南大沢署がない時代に町田署におり、開署100周年の記念誌の編纂にも携わった。警ら課、いまの地域課に配属され係長として交番や駐在所の運営管理を担当。その地域が木曽町以西、小山田、小山から大戸まで。「今の管轄エリアです。縁を感じる」。署員346人の長になって帰ってきた。着任してすぐ視察で回り、「そんなに変わっていないね」と懐かしむ。

 ○…島根県の生まれで実家は青果店。消防団に所属する父が、夜中でも現場に急行する姿を見て育った。それが「人のためになる仕事」をしようと思ったきっかけ。ボーイスカウトを小5から高校まで続け、道路標識の清掃や募金活動などで、奉仕の精神が培われた。同時期、鼓笛隊から始まり、ブラスバンドを続けてきた。警察音楽隊に入りたいという気持ちも芽生え、それならと警視庁を受けた。

 ○…就任挨拶で「明るく、元気に職務にあたろう」と署員を鼓舞した。以前、本部では警務部で人事を担当。職員を育てるのも自分の仕事。都庁の安全安心まちづくり課にも就き、地元防犯ボランティアの支援や、防犯カメラや青パトの普及に勤しんだ。その後は小金井署副署長や自動車警ら隊長を歴任。これから年末にかけ交通事故や凶悪犯罪が増加する。減らない特殊詐欺に対しても、署員一丸となり検挙と対策に取り組んでいく。

 ○…妻は高校時代の同級生。息子3人は成人し、みな警視庁に勤めている。「気分転換に」と吹奏楽と同じく趣味で続ける書道は昨年、警視庁職員美術展に出品した「五言律詩」が金賞を受賞。今年は「令和の典拠」で狙う。「そういえば町田署100年のあゆみの題字も自分の書だ」

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