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町田版 公開:2022年5月5日 エリアトップへ

「版画の迫力 感じて」 国際版画美術館で企画展

文化

公開:2022年5月5日

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ジブリ映画「魔女の宅急便」の劇中画のモデルとなった青森県の養護学級生徒らの作品
ジブリ映画「魔女の宅急便」の劇中画のモデルとなった青森県の養護学級生徒らの作品

 「彫刻刀が刻む戦後日本〜2つの民衆版画運動」が現在、市立国際版画美術館で開催中。7月3日(日)まで。

 「工場で、田んぼで、教室で みんな、かつては版画家だった」というキャッチコピーで展開される同展。同館学芸員の町村悠香さんが「日本の義務教育の中で版画を作ったことがある人は多い。なぜこんなに多いのか」ということに着目して企画した。

 展示は1947年ごろから始まる「戦後版画運動」と、これを受けて全国の小中学校の教員が学校教育に版画を広めた「教育版画運動」の2つのムーブメントを軸に展開。明暗表現が作品のメッセージ性を強調することに心を打たれた戦後の日本人の様子や、1950年代〜90年代の全国の児童・生徒らが手掛けた地域の様子を描いた作品、青森や石川、神奈川などで共同制作された大型作品など、約400点に及ぶ作品と抱負な資料が、開発と発展だけでない日本の戦後を映しだしている。

ジブリ映画の劇中画モデルに

 本展では、ジブリ映画の宮崎駿監督作品「魔女の宅急便」に登場する劇中画のモデルとなった作品も展示されている。青森県八戸市立中学校の養護学級生徒の作品『天馬と牛と鳥が夜空をかけていく』=写真上=で、美術教師の指導の下に生徒らが共同制作した大型作品。宮崎監督の義理の父が、戦後版画運動をけん引した版画家・大田耕士さんだった縁から、この作品を知っており、教育版画運動に協力することもあったという。

 学芸員の町村さんは「誰もが表現活動をしていたことを思い出してほしい。版画の価値を見直す機会になれば」と話している。

 午前10時から午後5時まで(土日祝は午後5時30分まで、入場は閉館30分前まで)。入場料は一般900円、大・高生450円、中学生以下無料。月曜休館。問い合わせは同館【電話】042・726・2771へ。

映画「魔女の宅急便」で劇中画が登場するシーン
映画「魔女の宅急便」で劇中画が登場するシーン
全国の教育版画の作品が一堂に会する展覧会
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