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公開日:2026.05.14

「キャンパスに避難所」目指す 法大で取組み進む

  • 「キャンパスに避難所」目指す (写真1)

  • 「キャンパスに避難所」目指す (写真2)

 相原町の法政大学で避難所生活を送る想定のもと、キャンパス内にテントを設営し野営を行う実証実験が重ねられている。取り組みを進める学生らは避難所生活を日常の延長として過ごすスタイルの確立につなげたい考えという。

 「楽しかった」「良い経験になったと思う」――。今年3月に法大多摩キャンパス内で行われた「CAMP in Campus」(キャンプインキャンパス)と名づけられた取り組み。避難所生活を送る想定のもと、キャンパス内にテントを設営し野営を行う試みで、参加者らはキャンプしながら、ペットと共に避難することを学ぶワークショップや災害派遣を経験した元陸上自衛官による講演、非常食の食事などを楽しんだ。

 催しの企画にあたった法大現代福祉学部・水野雅男研究室の白羽優之介さん(4年)は「毎回内容を変えながら年4回のペースで実施している。キャンパス内は避難所として適切ということを知ってもらいたい」と話す。

19年に提唱

 このキャンプインキャンパスの企画が提唱されたのは2019年。研究室を主宰する水野雅男教授が地震などの災害が多いイタリアでは避難所に関する整備が進んでいることを知り、日本でも環境を整える必要性を感じたことが始まり。イタリアでは屋外にテントを設置して避難所生活を送る形が確立されており、体育館にブルーシートを敷き、周囲との仕切りがないなか集団行動を強いられるケースが少なくない日本に対し、家族ごとのプライバシーが守られ、衛生的なトイレや子どもの遊具も用意されているという。

 そのような背景のもと、水野教授は20年に都や他大学との共同研究事業としてキャンプインキャンパスを実施し、以来研究室で実証実験を行ってきた。取り組みに興味をもち参加するようになったという白羽さんは「キャンプインキャンパスの最終目標は災害関連死の解消。そのためにも日本の我慢する避難所生活をイタリアのように日常の延長とする認識に変えていきたい。『大学に避難所』という考えを広めていければ」と意気込んでいる。

注目集める

 キャンプインキャンパスは実証実験を重ねるなか、注目を集めるようになっている。町田市内の若い世代が行う優秀な防災活動について評価する「町田防災アワード」(町田青年会議所主催)の賞を得るなど評価を受け、取り組みに興味をもった他大学や市内団体、動物病院などとの連携が生まれている。

 この取り組みの周知拡大について相談に乗った法政大学の同窓会組織である町田法友会の芝田晃会長は「より多くの方に取組みを知ってもらえるよう協力していければ」と話している。

今月も

 実証実験は今月も多摩キャンパス内で行われる。5月22日(金)からの3日間で、誰でも参加可(無料)。参加希望者は水野雅男研究室・白羽さんまでメール(mizunogumi.hosei@gmail.com)で連絡のうえ。詳細は法大のHPなどで。

「周知」に協力法政OB会が支援

 法政大学多摩キャンパスに通う学生らの支援にあたっているのが、同大卒業生らの集まり「町田法友会」(=写真/芝田晃会長)。地域でボランティアに励む法大生グループらの活動経費の補助を行うなど支援し、キャンプインキャンパスに関する白羽さんらの相談にも乗っている。

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