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公開日:2025.11.27

桜美林高野球部
選抜大会「21世紀枠」候補に
秋季ベスト4などに評価

  • 候補校に選ばれ喜ぶ津野監督(右)と古川さん

  • 古川さんの長い指からくり出す落ちるカーブの「握り」

 桜美林高校(常盤町)野球部が9日、春の甲子園(選抜大会選抜高等学校野球大会)の21世紀枠候補校に選ばれた。秋季大会で結果を残した文武両道の高校などに与えられる出場枠で、来年1月に開かれる選考委員会で全国の候補校のなかから、春の甲子園に出場する21世紀枠の2校が選ばれる。

76年に甲子園制覇

 桜美林高野球部は76年に夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)に初出場し初優勝するなど、通算で春6回、夏4回の甲子園出場歴がある古豪。OBにはプロの道に進んだ選手もみられ、今回は先日まで行われた東京都の秋季大会でベスト4に進出したことが21世紀枠の条件を満たし、多摩地域有数の進学校である点などが東京都高校野球連盟に評価されたようで推薦を受けた。来年1月に開かれる選考委員会で21世紀枠による出場が決まれば、24年ぶりの甲子園出場となる(選抜大会は25年ぶり)。

 桜美林高野球部の津野裕幸監督は「勉強もしっかりやっている選手たちが評価されてうれしいが、今回は選ばれる立場。実力で甲子園出場を勝ち取れるように夏の大会に向け、練習を積んでいくだけです」と話す。

エース活躍

 秋季大会ベスト4の原動力になったのはエースの古川大耀さん(2年)。1回戦から全5試合に先発しいずれも好投。敗れた準決勝でも足がつり降板するまで、強豪校を最少失点に抑え込み、「あわや」と思わせた。一方、秋季大会では打撃面も好調。ヒットを量産しチームの勝利に貢献した。

 津野監督は「落ちるカーブをコントロールできるようになったことが大きい。身長193センチの古川が投げるボールは打ちづらいと思う。秋季大会では試合ごとに頼れる存在になっていった」と称える。

身体づくりを

 中学時代は怪我で思うようにプレーできなかったという古川さん。そのため実績を残せず、桜美林高へは推薦ではなく一般受験を経ての入学だったといい、「今は野球に夢中ですが、英語が好きですね」と笑う。そして今後については、秋の悔しさを夏の大会にぶつけたいと話し、この冬は身体づくりに励む考えという。「強豪校のピッチャーと比べるとボールのスピードが遅く、身体を大きくして成長したい。母に協力してもらい、お雑煮を食べる毎日。夏は実力で甲子園出場をつかみたい」と意気込んでいる。

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