元Jリーガーで八王子の社会人サッカーチーム「FC NossA(ノッサ)八王子」の監督を務める 土屋 征夫さん 横浜市在住 46歳
サッカーで盛り上げる
○…日本代表候補に選ばれたこともあり、2018年にはJリーグ功労選手賞を受賞。ヴェルディ川崎(当時)をはじめ7チームを渡り歩き、J1・J2で511試合に出場。高校時代に「サッカーをしなかった」という点で異色の存在だ。「すごい選手が集まったヴェルディではついていくのに必死で、チームの中心になりつつあった時代も、ベテランとして戦った頃もすべて大変だったけど楽しかった」と一昨年、ピリオドを打った25年の現役生活を振り返る。
○…誰にでも気軽に話しかける。「あいつは頑張ってるな」と思えば試合に出れない選手にも。試合中、味方に気を配り「普段のダッシュの後半40分の顔色をしてるな」など判断して声の掛け方も変える。「きついときに怒鳴られても嫌でしょ。体を動かすときに、脳が嫌がっていたらマックスでは動けない」
○…現役時代、誰も見ていない時でも人一倍努力した。「人は弱いもの。どこかで妥協する。でも試合の90分間だけ集中することはできる」。家庭では3歳から21歳まで1男5女の父親。長男は大学でサッカー、年長の娘2人はダンスに励む。「惰性で練習すると『サボり癖』というか、自分の中で『記憶』されてしまう。休んで次回集中した方がいい」。自身の経験に裏付けられた土屋流指導術だ。
○…昨年、初めて名刺を持った。「カッコつけても仕方ないので、『渡し方がわからないんです』と最初から相手に伝えます」。知らない高校生の試合を真剣に見てしまうほど、とにかくサッカーが好き。「サッカーに関わる人、みんなに頑張ってほしい」。目標はチームの活躍を通じてこう言われるようになることだ。「八王子ってサッカーが盛んだよね」
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