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公開日:2022.04.21
「八王子市場を知って」
飲食店主 25組集め新企画
市場に新しい一般客を呼び込もうと、北野町の八王子総合卸売センターにある飲食店が5月5日(木・祝)、イベントを開催する。キッチンカーやパン屋など市場のテナントではない団体や店舗25組が参加する。主催者は「市場を知るきっかけになれば」と話す。
外部から店舗呼ぶ
主催するのは、八王子総合卸売センター内に店を構えるサンドイッチ販売店「SEA FOOD MARKET」。参加店や団体は、7店舗のキッチンカーや市内外の農家の野菜直売、陶芸家、DJやお囃子など25組を予定する。発案者で店主の福泉直哉さん(27)は、「市場に普段来たことのない人を呼ぶため、出店者はあえて市場と関連のないところに声をかけた。子どもも大人も楽しんでもらえると思う」と構想を話す。
会場となる市場が休みのため八王子総合卸売センターと八王子綜合卸売協同組合(北野町584の30)の駐車場などを利用する。同センターの佐藤香織さんは「テナントで構成する問屋会などがイベントを行うことはあるが、ひとつのテナントが主催するのは恐らく初めて。新しい発想でやってくれるのはありがたい」と期待する。
コロナの焦り、機に
福泉さんの父、滋可さんは同センター内で鮮魚店を営んでいる。市場で生まれ育った福泉さんは「子どものころからの遊び場で実家のようなもの。自分のルーツ」と市場について語る。
もともと他市で飲食店を経営していた福泉さんが、滋可さんの鮮魚店内に店を開いたのは2020年7月。コロナ禍で市場を訪れたとき、人の少なさに危機感を感じたことがきっかけだった。
福泉さんは「目まぐるしく人が動き、活気で溢れていた記憶がある。このままでは市場がなくなってしまうのではと焦った。自分がやるしかないと思った」と、店を始める決心をした。
SNSの活用やメディアに取り上げられるなどで話題を呼び、同店を目当てに訪れる若い世代も多い。そのような中、地元の来店客から「市場があるのは知らなかった」「一般客が入れることを知らなかった」という声を聞いた。
福泉さんは「市場には、ほかの商業施設に真似できない独自の魅力がある。まずは存在を知ってもらうことが必要。今後も定期的に開催していく」と展望を話す。
日時は5月5日、午前10時から午後3時。詳細はインスタグラム(「NEW.OLD. MARKET」で検索)。
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