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公開日:2023.02.02
「アポ電」 市内で1月急増
25日まで171件、前年比3.6倍
資産状況などを事前に電話で聞き出して特殊詐欺に及ぶ、犯罪グループによる「アポ電」が、八王子市内で多発している。今年1月1日から25日までに、警察へ通報があったのは171件。前年1月(1カ月間)の発生件数と比べて約3・6倍で、124件増加している。これを受け、八王子警察署生活安全課では「今年に入ってから急激に増加している。特殊詐欺の予兆である可能性が高いため、より一層気を引き締めてほしい」と市民に注意を促している。
特殊詐欺の主な手口は「オレオレ詐欺」や暗証番号を聞き出してキャッシュカードを偽物とすり替える「キャッシュカード詐欺」、還付金の返金を匂わせてATMから送金させる「還付金詐欺」などがある。
アポ電の発生件数は八王子警察署管内で71件(前年同月比55件増)、南大沢警察署管内で64件(同51件増)、高尾警察署管内で36件(同18件増)。八王子署同課担当者によると、アポ電増加の要因として名簿流失などを想定。その上で「犯罪グループがどんな名簿や情報を持っているか分からない。それを元に、いつ自分の家に電話がかかってきてもおかしくないと思ってほしい」と呼びかける。実際にあったアポ電で、電話口で家主の生年月日などを言い当てられた事例もあった。
1月12日に被害額100万円
市内の特殊詐欺被害は、同署によると1月1日から25日までに手集計で11件発生。1月12日には北野町で、電話で役所職員を語る人物から「医療費の還付手続きがある」などと言われ、相手の指示通りにATMを操作し、約100万円がだまし取られる還付金詐欺被害が発生している。
個人でもできる対策として、八王子警察署生活安全課は犯罪グループとの接触自体の回避を呼びかける。犯人からの電話を取らないように、ナンバーディスプレイや留守電機能がある固定電話の導入が具体策の一つ。知らない番号からの電話には出ないことや、思い当たる番号や内容のときだけ折り返すようにすることも対策になるという。
同課担当者は「相手は詐欺のプロ集団のため、一度電話に出てしまうと考える隙を与えず被害につながってしまう。『かかってきた電話に出ない』のが対策の一つ」と力を込める。加えて「アポ電が特殊詐欺のみの予兆とは限らない」と指摘。狛江市で1月に起きた強盗殺人事件のような被害につながる可能性もあると危惧する。同課では予防に向け、啓発に引き続き力を入れていく。
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