日常生活に必要な移動手段を確保し、地域包括ケア社会の実現のために注目される地域コミュニティ交通システムの導入。厚木市は昨年、荻野地区(鳶尾、まつかげ台・みはる野)でジャンボタクシーによる実証運行を実施。正式導入に向け、今年も同地区で更なる実証運行を開始した。来年3月14日(土)まで。
厚木市内の交通網は本厚木駅と愛甲石田駅を中心に放射線状に密度の濃いバス路線を形成。しかしバスの利用が不便な地域や、駅などへのアクセスではない高齢者の近距離の移動手段の確保が地域の課題となっている。
市はこの課題解決に向け、昨年11月に地域コミュニティ交通を活用した実証運行を実施。今年も鳶尾ルート(月・水・金曜に運行)と、まつかげ台・みはる野ルート(火・木・土曜に運行)の2ルートで11月18日から実証運行を開始した。継続性や必要性などを判断し、2020年度以降の本格運行をめざす。
利用者の多くが女性と高齢者
鳶尾とまつかげ台・みはる野地区は、市内でも高齢者数が多く、地域コミュニティ交通の導入に積極的などの理由から実証地区に選ばれた。昨年の6週間(252便)の実証運行で延べ925人が利用。1便あたりの平均利用者数は鳶尾ルートで2・94人、まつかげ台・みはる野ルートで4・4人。利用者アンケートでは利用者の84%(無回答除く)が女性で75歳以上の後期高齢者が過半数を占める。また利用目的の半数以上が買い物という結果になった。
高齢者の買い物ニーズ重視
今年の運行ルートは高齢者の買い物ニーズを重視する形に微調整。1周約6Kmで公共施設やスーパーなどを中心にジャンボタクシー(定員8人)が午前9時台から午後3時台までの1日6便で巡回する。運賃は1回100円。運行業務は神奈中タクシー(株)、(一社)コミュニティカフェ荻野と合同会社ロコムテックが運転補助員としてサポートする。市都市計画課は「高齢者の皆様が自家用車に頼らなくても外出できるまちづくりを目指します。ご利用をお待ちしております」と話した。
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