忖度なしの高校生たちが横須賀の現状にモノ申す─。横須賀商工会議所の主催で今月14日、市内私立高校3校(湘南学院・緑ヶ丘女子・三浦学苑)の代表が政策提言を行う会合が開かれた。テーマは「今の横須賀 ここがダメなんだ!」。上地克明市長、同商議所の平松廣司会頭らを前に「レジャー施設がない」「オシャレな服が買えない」「交通が不便」「働く場所がない」と本音をズバズバと吐き出した一方、未来につながるアイデアも披露。ユニークかつ建設的な意見が飛び交う場となった。今回が初の試み。会場として文化的価値の高い海上自衛隊田戸台分庁舎が使用された。
「防災対策都市」へ
湘南学院は、横須賀が全国に誇れる「防災対策都市」になることを提言した。若者のマンパワーを最大限活用し、高校生が災害情報などを発信する”よこすかアプリ”の開発・運用のほか、学校を横断したボランティアネットワークの構築を呼び掛けた。
同校では、東日本大震災を機に学校全体として被災地支援、防災学習に積極的に取り組んできた経緯があり、ここでの経験と学びを横展開させる考え。「若者の当事者意識を喚起することに繋げたい」とまとめた。
高齢者中心を逆回転
「横須賀は横浜にジェラシーを抱いている」。刺激的なフレーズを持ち出し、若者の市外流出を分析した緑ヶ丘女子。少子高齢化、社会保障費の増大、医療介護施設の増加を背景に「高齢者中心でまわる横須賀に危機感を感じている」と意見した。
この流れを逆回転させる「横須賀ツバメスパイラル」を提言。子育て支援の充実を皮切りに、若者を呼び戻し、魅力的な施設の誘致、他地域からの転入増、若者の増加の好循環を市の重点政策に位置付ることを投げ掛けた。
横須賀流「スタバ」
三浦学苑では、小・中・高校生の学力向上と空き家活用の2つの課題を同時に解決するアイデアを披露した。空き家を使って公共利用できる学習スペースを市内各所に開設していくもので、「STB/スタバ」(Study、Time、場所の頭文字を取った造語)と命名。ハワイアン風、古民家風、庭園風と気分に合わせて利用できるオシャレ感のある自習空間をイメージしている。週末には勉強会イベントなど多世代交流の場としても機能させるという。
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