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長沢 空き店舗に住民つなぐカフェ 間借り営業から独自店舗開設

社会

掲載号:2021年4月30日号

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オレンジ色の看板が目印(左が三澤さん、右が小松さん)
オレンジ色の看板が目印(左が三澤さん、右が小松さん)

 京急長沢駅前「サンリヴ商店会」にある地域コミュニティ拠点「サンカフェ広場」が先月中旬、かつて空き店舗だった文具店に移転開設した。これまで居酒屋の営業時間外に場所を間借りして運営してきたが、利用者の増加に伴いスペースが手狭になったことから昨年度、横須賀市の助成を受け、独自の店舗を設けた。代表を務める三澤幸子さんは「ふらっと立ち寄れる場づくりで住民同士が触れ合い、何でも相談できる場にしたい」と決意を新たにする。

 サンカフェ広場は多世代が交流できる居場所づくりを目指し、三澤さんら有志によって2016年3月にオープンした。商店会長の佐藤学さんが営む長沢酒場「縁」の開店前に客席スペースを間借りして運営。コーヒーやパンのほか、農家が卸した花苗やハンドメイド作家が地元の土で制作した焼き物などを販売して、費用を捻出した。

 18年には「コミュニティナース」として地域で活動する看護師の小松亜矢子さんによる「まちの保健室」もカフェの一角に開設。「医療従事者目線だけでなく一住民として接すること」を心掛け、主に高齢者を対象とした相談会を実施した。

新たな出発、地域が応援

 オープンから5年。常連が増え、客席も手狭に感じるようになったこともあり、三澤さんはより広い場所への移転を検討。昨年末、商店会内のバザーで利用した旧・原田文具店のスペースを気に入り、”独立”して再出発することにした。

 改修費は市の「空き店舗出店促進事業補助金」を活用。約100万円の経費のうち2分の1にあたる50万円の助成を受け、キッチンなどを新設した。またリニューアルを知ったカフェ利用者から冷蔵庫やソファなどを寄贈してもらったほか、駅を降りてすぐ目に飛び込んでくるオレンジ色の看板の塗り替えや床の張り替えもボランティアによる手作り。今まで場所を提供してきた佐藤さんとの協力関係も続き、新たな門出を街全体でバックアップしている。

高齢者支える拠点に

 京急長沢駅前に広がるグリーンハイツは開発から40年以上が経過。近年では、約1千世帯ある居住者の高齢化も進み、独りで暮らす高齢者も目立つようになったという。

 「薬が切れていることに気づかずに治療を怠ったり、いつもより足元がおぼつかなかったり、顔を合わせて会話することで日々の体調の変化に気づくことができる」と小松さん。三澤さんは「にぎやかなカフェを通して高齢者が毎日を楽しみながら住み続けられる環境を地域の私たちの手で作りたい」と展望を話す。

 サンカフェ広場は月・木曜午前10時から午後4時、金曜午後1時から午後4時、まちの保健室は第2月曜、第4木曜に開所。現在ボランティアスタッフも募集している。詳細は三澤さん【携帯電話】090・1439・7813

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