横須賀・三浦 教育
公開日:2026.10.30
野比中生徒が取材 横須賀市教育委員会を訪問
仕事を通して社会の仕組みなどを理解する「職場体験」。野比中2年生の熊谷美織さんと下口谷友里さんがタウンニュース横須賀支社を訪れ、記者を体験した。取材先は横須賀市教育委員会。「AIを使った授業で学力は身につく?」「部活動に制限は必要?」など、普段の学校生活で感じていることを原口尚延学校教育部長に質問した。
熊谷 タブレット端末が全学年に支給されており、授業でよく使用しています。デジタルコンテンツはどのように活用していくべきでしょうか。
原口 デジタルの知識や技能は、これから社会に出ていく上で欠かせないものです。積極的に使ってほしい一方、扱い方によっては危険な面もあるため、そのリスクについても学んでほしいです。
下口谷 英語の授業でAIを使って英文を作ることがありますが、自分で考える力が身に付かないと感じます。AIの利用は制限を設けるべきではないでしょうか。
原口 大切なのは扱い方です。自分の考えや思いを表現するところからAIに任せてしまうと、思考力の低下につながるかもしれません。ですが、文章の修正や推敲にAIを使うことは有効です。どこで活用するのかを考え、使い分けてほしいです。
熊谷 全国的に不登校の増加が問題となっています。実際、私の友達にも登校できなくなった人がいます。どんな対策を考えていますか。
原口 私自身は不登校そのものが悪いとは思っていません。誰にでも元気な時とそうでない時があります。学校へ行くことが難しい場合もあるでしょう。ただ、子どもたちが安心して過ごせる居場所は必要です。校内の相談室や校外の相談教室などをより充実させ、子どもたちが元気を取り戻すまで過ごせる環境を整えていきたいと考えています。
下口谷 定期テストの回数が学校ごとに異なるのはなぜですか。
原口 テストの回数や実施方法については、各学校が教育課程などを踏まえて設定しています。ただ、テストの点数だけで評定を決めているのではなく、普段の授業態度やノートの取り方などを総合的に見て、評価する点は全校で統一されています。
熊谷 私が所属していた演劇部は今年の夏、顧問が足りず廃部になってしまいました。
原口 指導できる教員が少なくなり、部活動の選択肢が減っていることは大きな課題です。そこで、学校だけで部活動を支えるのではなく、地域の方々にも協力していただく「地域展開」を進めています。
下口谷 私は水泳部に所属しています。平日は週3回までという活動制限がありますが、目標を達成するためにはもっと練習が必要だと感じています。
原口 部活動は技術を高めるだけでなく、友人や先輩後輩との関わり、一つの目標に向かって協力することなどを学ぶ大切な場です。しかし、練習量を増やせばよいわけではありません。子どもたちの体力に合わせ、時間ではなく質を高めることが重要です。限られた時間でも力を発揮できるよう工夫しながら取り組んでほしいです。
下口谷 来年度の全国中学校体育大会から、水泳を含めた8競技が取りやめになります。生徒の減少で大会や発表会など、部活動の成果を発揮する場も減っていることについてはどう考えますか。
原口 できる限り確保したいと考えています。例えば、学校単位ではなく合同チームやクラブチームで大会に参加できる仕組みや、コンクール以外で地域の方々に成果を披露する機会などが増えてきています。市が学校と地域をつなぎ、子どもたちが活躍できる場の情報を提供していきたいです。
熊谷 合唱コンクールで順位がなくなり、士気が下がっています。この風潮についてどう思いますか。
原口 私個人としては、順位をつけることに肯定的です。社会に出ればどうしても点数が付く場面があります。低かったから駄目だと考えるのではなく、その結果に至るまで努力した過程を認めることも大事な経験です。ただ、様々な考え方があることも理解する必要があります。
下口谷 中学生へのメッセージをお願いします。
原口 普段感じている疑問や気になっていることはぜひ発信してください。皆さんの声を教育委員会の取り組みにつなげていきたいです。
ピックアップ
意見広告・議会報告
横須賀・三浦 ローカルニュースの新着記事
コラム
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












