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公開日:2026.11.06

横須賀市消防団 地域つなぐ「学生隊」創設 SNS発信で防災身近に

  • 11月から活動を開始する「学生隊」(横須賀市消防局提供)

    11月から活動を開始する「学生隊」(横須賀市消防局提供)

 横須賀市消防団は11月から、消防団の広報活動を担う「学生隊」の試行運用を開始する。若者ならではのアイデアを生かし、SNSなどを通じて活動や魅力を発信する取り組みで、県内では初の試み。市内在住・在学の大学生や専門学生約30人が参加し、2027年4月の本格運用を目指す。

 学生隊は、災害対応や訓練を担う一般団員とは異なり、広報活動に特化した機能別消防団として設置される。主な活動として、公式Instagramを活用し、分団の訓練や音楽隊の活動を写真や動画で紹介するほか、防災イベントなどにも参加する。学生が主体となって発信し、若者に消防団を身近に感じてもらうことを目指す。

 創設の背景にあるのは、若い世代を中心とした消防団員の減少だ。市内の団員数は10年間で約15%減の759人(26年4月時点)で、そのうち20代の団員は108人と、40代の212人の半数程度にとどまる。

 同団の中島久和団長は10月28日に開かれた記者会見で、先ごろ発生した台風25号の災害現場を例に挙げながら、「限られた人員で対応に当たらなければならず、一人ひとりの負担が大きかった」と振り返る。学生隊の創設について、「担い手を増やすため、若い力で活動内容の発信力を高め、消防団を身近に感じてもらいたい」と期待を込めた。学生が広報を担当することで、一般団員が災害対応などの役割に専念できる体制を構築する狙いもあるという。

 参加を決めた金子泰士(たいと)さん(神奈川大学2年)は、「(消防士を)将来の選択肢の一つとして考えていた。活動について正しい知識を身に付け、SNSで広く発信したい」と話す。須藤美月さん(市立看護専門学校2年)は「防災イベントで看護の知識を生かして地域の人々と交流を深めたい」と前向きな姿勢を見せる。試行期間中は、学生が学業と両立しながら参加できるよう、月1回の定例会に加え、数回のイベント参加などを想定している。

 市は半年間の活動を通じて効果や課題を検証し、本格運営に向けた体制を整えていく考えだ。

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