三浦市老人クラブ連合会会長で、県高齢者福祉関係功労者等表彰を受けた 川松 賢治さん 下宮田在住 79歳
明るく楽しく健康な毎日に
○…三浦市老人クラブ連合会で副会長を約10年務めるなど、長きにわたる活動が評価され、11月12日に県の功労表彰を受けた。「楽しいから続けてこられたと思う」。エネルギー関連企業に就職し、定年後も手腕を買われて別会社に勤務。昨年退職したのを機に、以前から打診を受けていた会長の任に今春就いた。「補佐役の方が性に合っているけれど、やるからには良い活動をしたい」
○…1990年に横浜から三浦へ移住した。元来、人付き合いが好きなこともあって60歳で沓形区の老人クラブ「やまゆり会」へ入り、ボランティア活動にも積極的に参加。世間一般、男性は定年まで地域社会との接点を持ちにくいと言われるなかで“地域デビュー”は早かった。企業での役職や経歴など一切関係のない組織で緩やかに繋がり、地域の一員である実感を持てたことが生きがいや仲間づくりに役立ち、今日の元気の源になっている。
○…かつて3千人ほどいた市内老人クラブの会員は今や約800人。上昇する高齢化率に反し会員数は減る一方だ。高齢者の社会参加の場をこれ以上なくすまいと、地域の垣根を超えた自由な入会制度の導入案を温めている。居住地域にクラブがなくても、活動意思があれば誰でも希望するクラブに入れるようにしてはどうか。「あとは楽しさが伝われば、自然と仲間は増えるはず」
○…活動のモットーは「明るく、楽しく、健康で長生きする」。その思いはコロナ禍でより一層強くなり、先日はフレイルサポーター養成研修を受講。健康増進啓発の市民ボランティアに加わり、得た知識を地域に還元するつもりだという。「昔から動いていないとダメで」と笑う表情には、充実感がみなぎっている。
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