鵠沼から辻堂の海岸で育った「湘南はまぐり」と「湘南ながらみ」の直売所が7月8日(土)、辻堂東海岸にオープンする。地元住民が地場の貝を気軽に購入できるほか、観光客向けの土産販売も期待でき、地産地消や水産業の振興につながりそうだ。
「湘南はまぐり」は、藤沢市漁業協同組合が2001年度から毎年稚貝を放流し、生育しているもの。今年その品質が評価され、県が認定する「かながわブランド」、全国漁業協同組合連合会が選定する「プライドフィッシュ」に選ばれた。身は肉厚で7cm以上の大きなサイズが特徴だという。「湘南ながらみ」は巻貝の一種で、縄文時代からこの地で食されていたといわれる珍味。4月に「ふじさわ特産品」に認められた。
これまでも漁獲、販売を行っていたが、天候による不漁や、夏場の保存がきかないなど、安定した販売供給につながっていなかった。
そこで今回、直売所には、バクテリアで水質を濾過する装置と水温を13から15℃に管理できる生け簀を導入。これにより鮮度を10日ほど保つことができ、新鮮なハマグリの販売が1年を通して可能になる。ナガラミは、生け簀でも保存が難しいため、採りたてを塩茹でして販売するという。
同組合の葉山一郎組合長は「この辺りは良質な砂地と餌が豊富で、おいしいハマグリが育つ。ナガラミにとっても良い環境。たくさんの人に味わってほしい」と期待を寄せた。
直売所は国道134号線の浜見山交番前交差点近く。8日は午前9時30分から販売開始。その後は毎週火・木・土・日曜日の10時から午後3時。県内の海産物や地元野菜なども販売する。
問い合わせは同組合【電話】0466・36・8220へ。
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