81歳でシニア向けゲームアプリを開発し、昨年アップルの世界開発者会議に招待された。シニア世代にICTの活用を広める活躍が認められ、日本政府が進める「人生100年時代構想会議」の有識者メンバーにも起用された。
パソコンを始めたのは、定年後の62歳から。当時は、パソコンやインターネットが、今のように普及していない時代。「もともと好奇心が旺盛で、知識はなかったけど、とりあえずやってみよう」とチャットを始めたのが、のめり込むきっかけになった。ネットを通じ新しい体験や知識を得ることに楽しみが広がっていった。
老後を明るく過ごすため
18年前に仲間と一緒に立ち上げた「メロウ倶楽部」は、ネット上の老人会として数百人が会員となるサイトになっている。掲示板の形で、談話室やシニアの生活情報、趣味のコーナーがあり、情報交換や同世代の悩みや相談にも乗る「居場所」になっている。「たとえ寝たきりでも、入院していても、海外でも繋がることができる」とサイトならではの利点を話す。
このサイト、健康法から生死に関する考え方まで話題はさまざま。「ハイシニアならではの話題が面白い」と笑う。ICT活用によって、高齢者の積極的社会参加の促進をするという取り組みは先進的だった。「インターネットで外とのつながりを持つことにより、老後を明るく過ごすことができる」と信念を語った。
とにかく好奇心旺盛
自身の性格は「とにかく好奇心旺盛で、情報発信型の人間」という。これまで、旅行で訪れた地域は50カ国以上。話題になれば格安スマホを購入して試し、「ライン」や「フェイスブック」といったSNSで日々の情報を発信している。エクセルと手芸を融合した「エクセルアート」の創始者という横顔も持つ。
最近は、ボランティアにも関心があり、不登校の子どもを抱えるお母さんの支援を始めたそうだ。本も2冊出版した。「まだまだ、いっぱいやりたいことがある。150歳くらいまで時間が必要」と笑顔になった。
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