藤沢市を拠点にするプレス工業が、2019年元日に行われる第63回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場する。10年連続10回目の出場で、過去最高の10位台を目指し、晴れの舞台に臨む。
同部は1991年に発足。初出場したニューイヤー駅伝は最下位の37位に終わったが、昨年は23位と実力を上げている。
仕事と陸上を両立し、社会人として成長せよ。そして人生の勝利者となれ――。
名門と呼ばれる実業団は選手が競技に専念できる環境が整えられているが、プレス工業は違う。スローガンに掲げるように、働きながら競技に取り組むことが方針で、選手は、平日午前8時から午後3時まで仕事に励む。練習は出社前の朝5時から、終業後もハードな練習をこなす。
一見過酷な環境だが、上岡宏次監督は「他のチームより厳しい環境でやっていることが自信につながり、チームの強さにもなっている」と話す。
日本人チームで挑戦
多くの実業団が外国人選手を起用する中、プレス工業は数少ない日本人チームだ。11月にニューイヤー駅伝の出場枠をかけ争われた東日本実業団駅伝では、出場権を獲得した上位12チーム中、日本人チームはプレス工業とJR東日本の2チームのみ。上岡監督は「飛びぬけた選手がいない分、チーム全員のレベルアップが必要」と話す。
その中で期待されている選手の一人が、大川一成選手(23)。藤沢翔陵高校出身で、神奈川大学に在籍中から目を付けていた選手だという。東日本駅伝では5区を任され、区間4位という好走を見せた。
高卒2年目の赤平大輔選手(19)も期待の成長株。今秋めきめきと頭角を現し、レギュラー選手を脅かす存在に。その成長は、チーム内に競争を生み、全体のレベルアップにつながっているという。
ニューイヤー駅伝に向けて、上岡監督は「ベテランも若手も実力を伸ばしている。バランスの良いチームで挑戦できる。藤沢の皆さんの応援を力に変えてがんばりたい」と意気込みを語った。
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