藤沢市などを拠点に活動するプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの「神奈川フューチャードリームス」が元横浜DeNAベイスターズ投手コーチの川村丈夫氏(49)を新監督に迎えた。東地区3位に終わった昨シーズンから一新、「挑戦」をテーマに新体制下で2季ぶりのリーグ制覇を目指す。
神奈川FDは20年にBCリーグに新規参入し、鈴木尚典氏(49)が初代監督に就任。チームは鈴木監督の現役時代になぞらえた切れ目なく得点を重ねる「ネオマシンガン打線」を武器に、東地区優勝(34勝17敗8分)の成績を収めリーグ優勝も達成。史上初の新規参入球団初優勝を果たした。
連覇を目標に掲げて挑んだ21年シーズンは、4月に3連勝でスタート。しかし徐々に調子を落とし6月終了時点では8勝15敗2分。シーズン後半に巻き返すも、結果は26勝25敗7分の東地区3位に終わった。
優勝とともに目標とするのは「NPBへの選手輩出」。しかし10月のNPBドラフトで神奈川FDから指名は無く2年連続で叶わなかった。
鈴木氏からバトンを託された川村監督は昨年12月、本紙の取材に対して「現役時代の背番号16で、22年はチームも自分も『挑戦』をキーワードに戦う」と語った。
川村監督はチームの課題を「投手力」とし、新体制では、特に試合終盤を託す投手陣の強化を図る方針。持ち味の攻撃面は荒波翔コーチ(35)や新キャプテンの東良暁選手(28)を中心にさらに強化していく。
新入団選手は18人。唯一高卒選手として入団する寒川高校の高橋零選手(18)ら神奈川県にゆかりある選手も多く、地元の若手をチーム再起の鍵としたいという。川村監督は「選手たちがNPB入りも果たすには、まず目の前の試合で勝利し、とにかく優勝を果たすこと」と意気込みを語った。キャンプインは3月10日、BCリーグは4月9日開幕予定。
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