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公開日:2026.09.18

江の島海水浴場組合 再エネに海の家の生ごみ 発酵技術で地域循環へ

  • 同組合の呼びかけで他のごみと生ごみを分けて出す海の家事業者ら=15日撮影

    同組合の呼びかけで他のごみと生ごみを分けて出す海の家事業者ら=15日撮影

 片瀬西浜・鵠沼海水浴場で9日から、環境負荷軽減に向けた新たな取り組みが始まった。江の島海水浴場協同組合は海の家から発生する生ごみを(株)Jバイオフードリサイクル(本社・横浜市鶴見区)へ搬入し、湿式メタン発酵技術でリサイクルする事業に着手した。同海水浴場で生ごみのリサイクルを実施する試みは初。

 これまで同海水浴場で営業する海の家(今季は26店舗)から出される食品残渣や生ごみの多くは焼却処分されていた。海洋観光地としての環境価値を高め、持続可能な海岸利用を実現しようと、同組合では生ごみをただ焼却するのではなく、資源に再生させる仕組みづくりを進めてきた。

 同組合は食品廃棄物を微生物の力で発酵させてバイオガスを作り、発電やリサイクルを行う同社と藤沢市資源循環協同組合と連携し、事業を実施するに至った。可燃ごみの約50〜60%の焼却量減量が見込まれるほか、焼却処分に伴うCO2発生の抑制も期待される。

食品から食品に

 回収された生ごみはバイオガス化され、発電のためのエネルギーとして活用される。またメタン発酵の過程で生まれるバイオ液肥やバイオ固形肥料など食品由来の肥料としても生まれ変わる。肥料は23日かけて発酵させることで栄養成分の比率が年間を通して安定し、土壌の生物性改善に寄与。化学肥料よりも安価に農家へ提供される。生成された肥料で育てられた農産物は再び飲食店や消費者へと届く仕組みで、地域資源の循環にも役立てられる。

 今季の実施状況を基に同組合は、収集量やCO2削減効果などのデータを蓄積し、来季以降のさらなる事業拡大や改善を検討する方針。

 同組合の栗原義忠理事長は「エネルギー創出から農作物の栽培まで、行政、事業者、企業が一体となって海岸環境の保全と持続可能な資源循環の輪を広げていきたい」と展望を語った。

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