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「魚に恋して鎌倉を愛して」 台在住・八鳥洋二さん

経済

掲載号:2020年7月3日号

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魚の写真や事典、ルアーなどがズラリと並び「男のロマン」を感じさせる八鳥さんの部屋
魚の写真や事典、ルアーなどがズラリと並び「男のロマン」を感じさせる八鳥さんの部屋

 「アラスカでキングサーモンを釣りたい」「見たことがない魚の調理法を知りたい」――。

 そんな依頼に応えてくれる会社が山ノ内にある(株)フィッシュナビ。代表を務める八鳥(はっとり)洋二さん(45)は、魚全般に関する悩みを解決するユニークな事業を展開する。

釣り人への助言事業に

 二階堂に生まれた八鳥さん。山崎小学校に通い出すと、現在の鎌倉中央公園付近の川でドジョウやフナを捕まえては、家で飼って観察した。

 大船中学校、藤嶺藤沢高校と進んだ後も、魚に対する興味は増すばかり。「いつか水族館で働きたい」と夢を抱くようになり、北里大学水産学部に入学。三陸海岸が広がる岩手県大船渡市で4年間、一人暮らしをしながら、アワビの遺伝子研究に情熱を注いだ。

 在学中に学芸員の国家資格を取得したが、水族館職員の採用は少なく、卒業後は薬品会社に就職。営業職として働きながら、休日には釣竿片手に世界中へ飛んだ。

 そんな中で訪れたアラスカの地が人生を変えた。「豊かな大自然での釣りは圧巻。日常で失いかけた野性的な直観が覚醒し、研ぎ澄まされていくようだった」

 29歳の時、会社を退職。フィッシングコーディネーターとして第2の人生を歩み始めた。培った経験を生かし延べ2243人の顧客に、世界各地にいるフィッシングガイドの紹介や季節、時間、エサなど釣りに関するアドバイスをした。

 42歳で法人化。そのサービスのほとんどは成果報酬で、例えばお目当ての魚が釣れたら料金をもらう仕組みだ。

地域の自然ブログで

 世界を股にかけて仕事をする一方で、地元鎌倉の自然にも魅せられてきた。市内に生息する魚や鳥、自然などの写真とその生態などを詳細にまとめたブログを2009年から始めた。ブログを見た人の中には「今はアメリカに住んでいるけれど、昔住んでいた鎌倉の風景が懐かしく、美しいままだ」といった声も寄せられている。

 八鳥さんは「魚の魅力を正しく発信し、人々に感動や喜びを感じてもらうことが私のライフワーク。これからも挑戦を続けたい」と話す。

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