茅ヶ崎市は11月22日に記者会見を開き、茅ヶ崎市立病院の医薬品横領事件の被害額が薬価にして1億630万5826円相当と特定したことを発表した。また被告から11月14日までに全額弁済があったことも明らかにした。
勤務先の茅ヶ崎市立病院から医薬品を持ち出し転売したとして薬剤師の石川賢悟被告が業務上横領で起訴された事件。発覚後、市では夜光広純副市長を委員長とする事件調査委員会を発足し、被害額の確定や事件の原因究明、今後の再発防止策などを検討する会議を2回にわたり開催している。
調査委員会の報告では、2015年度の医薬品払い出し情報と保険請求データを照合したところ不自然な支払いはなく、被告の銀行口座にも利益の入金がなかった。一方16年度分の調査では計81種類・873箱が使途不明で払い出されていたことがわかったという。被告からは8月7日と11月14日に分けて、市立病院の口座に全額弁済があった。
服部市長は「市の職員であった者がこのような事件を起こしたことはあってはならないこと。二度と同様のことが起こらないよう、全庁において至急体制づくりを進めていく」と話した。
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