総合型地域スポーツクラブ「さとまちのみりょく」代表の 小澤 恵里さん 中井町在住 31歳
スポーツの楽しさ 地域に広げ
○…これまで自治会対抗で開催されてきた「パークゴルフ大会」の事業の運営を「さとまちのみりょく」が引き継ぎ、今年3月に初開催した。小学3年生から80代まで66人が参加。これまでパークゴルフの普及に尽力してきた中井町のパークゴルフ協会のメンバーが親子連れや初心者の指導を担うなど、腕前を問わず交流が生まれた。ホールインワン賞など15個の賞を作り、「上手い人」だけが勝つゲームにはしないよう工夫。「多世代が参加してくれてうれしい」と手応えを感じている。
○…「いろんなスポーツに触れてほしい」という思いから、バドミントンや、運動能力の底上げが期待されるドイツ生まれのボール遊び「バルシューレ」、ソフトテニスなど、同団体で扱うスポーツは多岐にわたる。「私も小さい頃から野球やスイミング、ソフトテニスなどを習い、地域の人に支えてもらいながら育ってきた自覚がある」。少子化が進む中、所属していた野球チームはなくなってしまったが、「例えば『バッティングをやってみたい』という子がいたとき、うちの団体でなら体験の機会を作れるかも。運動を楽しむ場所を用意していきたい」と意気込む。
○…秦野総合高校時代にソフトテニスでインターハイに出場。「高校生までは結果にこだわっていた」と振り返る。「結果を出すためには、相手の弱点を見抜く思考力と、自分と駆け引きする精神力が必要。気持ちが弱い方なので苦労しました」。大学進学後も競技を続け、社会人となってからはクラブチームで「競技の楽しさ」を再確認。「会社も学校も違う人が集まってスポーツでつながるのは楽しかった。そんな場所を目指しています」と笑顔を見せた。