第91代大磯警察署長に3月19日に就任した 一條 裕喜(ひろよし)さん 大磯町在住 54歳
地域への眼差し柔らかく
○…第91代大磯警察署長に就任した。署訓の「融和団結」の通り、「仲間を大切にして、風通しの良い運営をしていきたい」と意気込む。高齢者も多く、今後は観光客の増加も見込まれる大磯、二宮エリアの特徴から、「これからも特殊詐欺対策や交通事故防止に力を入れていく。期待と信頼を寄せてもらいたい」と話す。
○…北海道南富良野町に生まれた。警察官を志すきっかけは、テレビ番組で観た活躍ぶり。「歌舞伎町交番などがよく出てきた。てきぱきと仕事する姿がかっこよくて」とはにかむ。地元の「駐在さん」に警察官になることを勧められたこともあり、高校卒業後に警察を受験。神奈川県警に合格し、警察官人生を歩み始めた。
○…非行少年の取り締まりや対策を行う、県警本部の少年警察部門に長く籍を置いた。学校と警察との協定締結に向けて奔走したほか、児童相談所や少年補導員、教育委員会などと連携し、少年相談員につなぐ役割を担った。その他、県の教育委員会や横浜税関、阪神淡路大震災後の兵庫県警などに出向。「警察組織の外に出ることで視野が広がった。警察活動がいかに関係機関や住民の理解の上に成り立っているか実感した」と話す。
○…「防犯や交通安全、災害対策の観点からも、まずは町の地理を把握するのが基本」と、休みの日でも2時間は歩いて管轄エリアを巡っている。「井戸端会議しているのをよく見かける。それだけ地域コミュニティがあるということ。挨拶してくれる方も多くうれしくなります」。立ち寄った寺院で島崎藤村の墓石を見つけるなど、文化香るまちを探索中。「国府祭など、地域性豊かな行事がある。交通事故がないよう抜かりなく警備したい」と話した。
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