丹沢山小屋組合の組合長を務める 松田 浩一さん 弥生町在住 65歳
登山ブームとらえ「一気に」
○…週末、都内などから大挙してやってくる「山ガール」と呼ばれる若い女性登山者に触れ、「全国植樹祭(2010年)の後からぐっと増えたね」。昭和30、40年代以来の登山ブーム到来に手ごたえを感じつつ「こういう良い時期を活かすのが重要。『丹沢』の知名度を一気に高めたい」。山小屋経営者を取りまとめ、丹沢から大山までを縦走する「Let’sGo!丹沢・大山やまなみスタンプラリー」を秦野市観光協会と主催するなど、誘客のアイデアを次々と実現している。
○…1947年、秦野生まれ。大学卒業後、1970年に弥生町にスーパーマーケットを開店した。高度経済成長の波に乗り店は繁盛。多店舗展開への融資話しなども次々に舞い込んだが、すべて断った。「経営手腕があったわけではない。時流に乗っただけだから」とあっさり。10年前にはコンビニエンスストアに業態転換。時代の流れを鋭く読み、素早く決断し、行動する。持ち前のリーダー的資質は、市観光協会副会長、秦野青果商組合長など多方面でも発揮されている。
○…自身が所有する「鍋割山荘」も含め山小屋は老朽化が進む。多額の費用が要る建直しは現実的に難しいが、ただ手をこまねいているわけではない。とりわけ女性に安心して登山してもらおうと、県や市に働きかけトイレの改修に着手。補助金を取り付け、今年度は環境負荷が少ない「バイオトイレ」1基の新設が決定した。2、3年以内には山頂や尾根の7つの山小屋でトイレの新設や改修を行いたい考えだ。ヤマビル対策にも取り組んでいるが「駆除作業をテレビに取材されたんだけど、恐ろしげに放送されてちょっと怒ってんだよ」。憤りも、丹沢への深い愛情のあらわれだ。
○…山頂での、相模湾を一望できる絶景や達成感をもっと秦野市民にも経験してもらいたいといい、「小学校の授業で登るべき。最初は弘法山でもよいから」。アイデアは尽きること無い。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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