秦野市消防は、新東名高速道路の全線開通を機に交通事故の増加も懸念されることから、月2回、実車両を使った救助活動訓練を行っている。
迅速で確実な救助活動ができるよう行っている同訓練。消防によると、月2回という頻度で実施できるようになったのは、自動車解体を主事業とする戸川の(株)セクメットの協力があるという。
これまでは、消防で訓練用車両を購入していたが、物価高騰などの影響もあり購入が難しくなったほか、台数が少ないため訓練できる職員の数も限られていた。こうした中、2024年5月に自動車関連企業から成るエートス協同組合と協定を締結。同組合に加盟する地元のセクメットから車両と訓練場所の提供が受けられるようになった。訓練に関わることができる消防職員も増え、スキルアップにつながっているという。
「セクメットから解体に関する知識を学べるのも大きい。スライドドアや電気自動車など、これまで扱ったことがない車種も解体できるようになり、あらゆる現場に対応できる力がついている」と市消防。「27年度に予定されている新東名の全線開通に備え、今からより一層の救助技術の向上に努めたい」と話している。
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