今月21日(月)に観測される金環日食を控え、区内では観察に向け準備が進められている。観察時間が登校時と重なることから、登校時間を早めて全校生徒での観察を予定する学校もあるなど、目前に迫った歴史的な天文現象に盛り上がりを見せている。
金環日食が横浜で観測されるのは173年ぶり。特に緑区では金環日食の中心食線が三保町、台村町、森の台、中山町、寺山町、青砥町を通り、きれいなリング状に見えるとあって、緑区役所は昨年から周知に力を入れてきた。
今月12日には横浜モバイルプラネタリウム代表の遠山御幸氏による金環日食の説明や観察方法などについての講演会が緑公会堂で行われ、会場は満員となる盛況をみせた。また、観察の際に必要となる日食専用グラスを販売する区内鴨居のミドリ事務機では「5月に入り急激に売れはじめた。区民の関心が高くなってきたのでは」と話している。
緑区役所によると、日食当日、天候がよければ緑区内では、午前6時18分ごろから太陽が欠けはじめ、午前7時35分ごろに月の周りから太陽がはみ出し、きれいなリング状に見えるという。講演を行った遠山氏は「日食の最中は太陽を直視すると網膜を傷つけ、失明する可能性があるため、必ず専用のグラスを使用して欲しい。サングラスや下敷き、望遠鏡、双眼鏡も危険です」と観察に際しての注意を呼び掛けている。
安全に気をつけて登校を
日食の時間が登校時にあたることから、相模原市や秦野市では、自治体単位で小学校の登校時間を前後させるなどの対応を行う。横浜市教育委員会では「(横浜市は)各学校に対応を任せている」としており、緑区内では希望者や全校生徒を対象とした観察会を実施したり、登校時間を遅らせる学校もある。
市教育委員会では「ぜひ多くの児童、生徒に見てもらいたいが、一番きれいな状態で見られる時間がちょうど登校時にあたるため、登校の際には上を見たまま歩くなどはやめ、特に安全に気をつけてほしい」と話している。
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