金環日食モーニングショー 5月21日ほぼ真円で観測
月が太陽の中央部分を隠し、太陽がリング状に見える「金環日食」が、いよいよ5月21日に迫った。スーパーなどではすでに日食グラスが店頭に並ぶなど、首都圏では173年ぶりという現象に、盛り上がりを見せている。日本で観測できるのは九州地方南部から関東地方にかけての帯状の範囲。平塚市は、その帯状の中心線付近に位置しているため、月が太陽のほぼ中心に位置して見える、全国有数のスポットだ。天気さえ良ければ、朝から約160分間の天体ショーを楽しむことができる。
平塚市から観測できる金環日食の真円率は95%近く。近隣の伊勢原、秦野近くの市北部まで行けば行くほど中心線に近くはなるが、市内であればどの地域からでも、月が太陽のほぼ中央に重なる姿を見ることができる。
市内からの観測では、午前6時18分頃から日食が始まり、7時33分頃日食は最大に。その後徐々にずれていき、9時1分を過ぎた頃には終わりを迎える。
市博物館の澤村さんは、「正しい見方で、安全に楽しんでほしい」と話す。太陽を直接肉眼で見ることは大変危険なので、絶対してはいけない行為。サングラスや下敷きも、眩しくはなくても赤外線を通してしまうので、目にダメージがかかってしまう。観察するには、【1】市販の日食グラスで見る【2】ピンホールに太陽の光を通して紙に映す【3】小さな鏡を壁などに投影する、などといった方法があるという。
【2】の方法は、厚紙を用意しピンで穴を開け、その厚紙を白い紙に映して50cmくらい離すと、穴を通った光が太陽の形に映る。【3】の手段も同様の原理を使った方法。小さな鏡がピンホールの役割を果たし、太陽の形を壁に映す。澤村さんは、「限られた時間しかないので、事前に見え方を予習しておくといいかもしれません」とアドバイスする。
市博物館では当日、「金環日食観察会」を開催する。午前6時30分〜午前8時までで、曇雨天時には中止。希望者は、往復はがきにイベント名、住所、【電話】、参加するすべての氏名を記入し、5月7日までに同博物館まで申込む。応募多数の場合は抽選。問合わせは、【電話】0463・33・5111同博物館まで。
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