細かい木材を手作業で組み合わせていく、精緻を極めた伝統工芸―組子細工。河原町に住む佐藤建具工房の佐藤慎司さん(48)もその組子細工職人の一人だ。
佐藤さんが組子細工に興味を持ったのはおよそ10年前。県建具協同組合が開催した講習会に参加し、組子細工の魅力にはまったという。以来、一級建具製作技能士として扉や引き戸などの木製建具を製作する傍ら、行灯や衝立などの小物を組子細工で作るようになった。その技術は全国でも高く評価されており、今年6月に行われた「第48回全国建具展示会」では、開催地となった長野県の県知事賞を受賞している。
出品したのは地球儀型の行灯。「誰もが知っているものを自分で表現してみたかった」と佐藤さんは話す。これまで円柱の行灯は作成したことがあるが、今回は完全な球体。木材の性質上、曲線を出すのは難しいが、伝統的な麻の葉模様や独自に考えたデザインを組み合わせながら試行錯誤し、半月ほどかけて完成させた。「一番苦労したのはアームの部分。1㎜ほどの薄い木材を曲げて重ね、強度を出しました」。その形状は会場でも注目されたという。
材料に秦野産の杉材を使ったという地球儀型行灯。佐藤さんは「はだのブランドへの登録も準備しています。多くの人に組子細工の魅力を知って貰えれば」と話していた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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