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【連載【2】】Withコロナ時代の先駆者たち 危機をチャンスに変える 加藤電機株式会社

経済

掲載号:2020年6月25日号

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「フッくん」を使用してドアを開ける加藤社長
「フッくん」を使用してドアを開ける加藤社長

 コピー機やパソコン、携帯電話などに使用されているヒンジ(蝶番)に特化した専門メーカー加藤電機株式会社(十日市場町826の10)。同社の取引先は、大手メーカーがほとんどだ。

 だが、全世界に広がった”コロナショック”によって、同社の売上も減少した。加藤徹也社長は「コロナショックは今後長引く可能性が高い。だからこそ、製造業も変化しなくてはいけない。立ち止まるわけにはいかない」と語気を強めた。

 「何か、一般消費者向けに役に立てる物を作り出せないか」。4月中旬には、社員全員でアイデアを出し合っていた。

 プレス技術などを生かして作ったのは、電車のつり革などに直接手を触れないようにする製品「My Hand クリーナー フッくん」。「ウイルスへの感染を避けるため、『直接触れたくない』ニーズを満たす製品になった」と加藤社長は自信をのぞかせる。

 銅でできているので導電性があり、ATMやタッチパネルなどを押し操作することも可能だ。

社員同士の交流も深まる

 6月15日に発売。わずか2カ月でその日を迎えることにこぎつけた。

 加藤社長は「製品化への過程で良い効果もあった。例えば、部署を横断して意見を出し合うことで社員同士のコミュニケーションが多くなった。普段は事務をしているパートさんなども『こんな商品あったら良いな』と自由闊達に意見を言っている。そのようななかから多くのアイデアが出てきている」と振り返った。「フッくん」というネーミングも社員たちが話し合った結果、名付けられたという。

大きな変化を迫られる

 1957年の同社設立以来、メーカーなどに向けてではなく、一般消費者向けに製品を販売したのは初めてのことだという。加藤社長は「ある意味、コロナショックによって、今まで作っていた製品とはまったく異なるものを生み出せた。下を向いても仕方ない。危機をチャンスに変えたい」と挑戦は尽きない。

ドアノブに触らず開けるようす
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