(株)ブリヂストン旧横浜工場跡地に建設される大和ハウス工業(株)の大型物流施設が10月1日、着工した。2022年6月に完成予定で、地域住民には屋外デッキやカフェテリアなどが開放される予定だ。
施設名称は「DPL横浜戸塚」で、環状3号線と柏尾川沿いの戸塚町775に設置される=地図。敷地面積は5万6373・23平方メートル、建築面積は3万766・35平方メートルの地上4階建て。最大16テナントの従業員1000人が働くことを想定し、従業員用に普通乗用車383台の駐車場も擁する。
住民に開放されるのは約450平方メートルの屋外デッキで、柏尾川遊歩道と物流敷地内をつなぐ形になる。そのほか施設2階のコンビニと1階カフェテリアも開放されるという。同社担当者はそれ以外の詳細はまだ未定としているが、遊歩道の散歩途中に休憩をしたり柏尾川を眺めたりすることができるなど、住民の憩いの場になることが期待される。
また、横浜スタジアム約3・6個分という大型施設になるため、外観の圧迫感を緩和させるために壁面を空に向かって明るいグラデーションにするなど建物を小さく見せる工夫も。また、長さ13・7mに及ぶ45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れる、らせん状のランプウェイにはライトが漏れにくくなる目隠しを施すなど、周辺環境にも配慮したという。
住民は渋滞懸念も
事業主体の大和ハウス工業(株)では、これまでに同様の物流施設など全国251棟を開発してきた。今回もその一環で、物流オペレーションにロボットを活用するなど「次世代型物流施設」に位置づける。また、25年に開通予定の首都圏中央連絡自動車道「(仮)戸塚IC」から約1・2Kmと将来的な利便性の高さにも注目する。
一方で戸塚町に住む20代女性は「大きな車が出入りするので渋滞が心配」と懸念も示す。これに対し同社担当者は「設計上で渋滞が起きないよう工夫しているが、詳細は現在協議中」と説明。
そのほか、地元の町内会からは「災害時に避難場所や備蓄場所として機能するようにしてもらえれば」との要望が寄せられている。
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