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公開日:2025.10.09

キリンビール横浜工場
発祥の地から文化発信を
市内醸造所と交流会

  • 試飲で意見交換する参加者たち

 生麦のキリンビール(株)横浜工場で10月2日、市内クラフトビール醸造所らとの「品質向上交流会」が開かれた。試飲会や通常は入れない同社の設備見学なども実施され、「ビール発祥の地、横浜からビール文化の発信を」を合言葉に活発な意見交換が行われた。

 この交流会は、同社と横浜のクラフトブルワリーが集まって運営する「横浜クラフトビアマルシェ実行委員会」(齋藤健吾代表)が協働して昨年初めて実施した。クラフトビールは、小規模なブルワリー(醸造所)で職人が伝統的な製法などで個性あるビールを製造するもの。齋藤代表によると、横浜市内には約20の醸造所があるという。

 今回の交流会は前回を発展させる形で実施。クラフトブルワリーの品質をさらに向上させることで市場の活性化、地域交流やまちの活性化を目的に行われた。

 当日は、横浜や神奈川県内、都内のブルワリー14社が参加。普段は関係者以外入れない同工場の設備見学や、同社の品質管理に関する具体的な説明なども行われた。齋藤代表は「我々も日頃から徹底を心掛けているが、大手のキリンビールさんの詳しい説明を聞けて大変勉強になった。我々には我々の強みもあるし、互いの良さを学び合っていけたら」と話した。

 その後の試飲会では、醸造所や同社がクラフトビールを持ち寄って飲み比べ。参加者たちは味はもちろん、香りや色もそれぞれ異なるビールを味わい、その製法やこだわりなどを熱心に質問する姿が見られた。同工場の近藤剛さんは「それぞれ個性あふれる醸造所さんばかりで、その製法やこだわりは我々にとっても勉強になる。今後も交流を重ねて互いに高め合いながら、ビール発祥の地である横浜からビール文化を一緒に発信していきたい」と語った。

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