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遺志継ぎ、のらぼう育て 菅・高橋孝次さんの畑

経済

掲載号:2021年2月26日号

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(右から)高橋寛子さん、菅野さん、今井さん=2月23日
(右から)高橋寛子さん、菅野さん、今井さん=2月23日

 多摩区・菅地区で受け継がれてきた川崎市の伝統野菜「のらぼう菜」の収穫期が今年も到来。人生を懸けてのらぼう菜を作り、昨年12月9日に88歳で亡くなった高橋孝次さんの畑では、妻・寛子さん(84)や孝次さんの指導を受けた菅野久子さん(72)、今井紀久子さん(69)が遺志を継ぎ、栽培を続けている。今季は5月の連休ごろまで収穫する見通しだ。

 アルバイトとして高橋さんの畑仕事に携わる菅野さんと今井さんは、川崎市農業技術支援センター(菅仙谷)が主催する農業支援のボランティア講習で、野菜について2年間学んだ1期生。2人は講師だった高橋孝次さんと出会い、縁あって畑を手伝うことになり、のらぼう菜作りには2013年ごろから本格的に参加。服装から用具の使い方、苗の植え方、収穫時のポイントまで幅広く指導を受けてきた。

 昨年8月の種植えから苗の育成、11月の畑への定植まで今季の栽培は菅野さんと今井さんが主に従事。そして12月、孝次さんは家族のもとで静かに生涯を終えた。「のらぼう菜は続けてほしい」という遺志を受け、畑は長男の智常さん(55)が定年退職後に継ぐ予定だという。休日は智常さんも畑に出るが、収穫期の今は菅野さんと今井さんが毎日のように作業に勤しむ。「のらぼう菜は高橋さんの命。(智常さんに)引き継ぐまで微力ながらしっかりやりたい」と2人。寛子さんは「よく分かっている2人がいてくれて安心。できる限り続けたい」と話す。

 17歳で就農した高橋孝次さんは、のらぼう菜の「名人」として、2015年に日本特産農産物協会の「地域特産物マイスター」に認定。約10アールの畑で2千株以上栽培する傍ら、市内学校で出前授業を約40年続けるなど地域の先生としても慕われてきた。昨年はコロナで学校に行けず、「子どもたちに会うのを楽しみにしていたので、とてもがっかりしていた」と寛子さんは振り返る。

 のらぼう菜は菅野戸呂の自宅前で販売中。連携する市内商店や学校給食用にも出荷予定だ。

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