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フラワーデモ川崎 性暴力根絶へ 地元から 市内初、「ともに寄り添う」

社会

掲載号:2021年3月26日号

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当日掲げられたプラカード
当日掲げられたプラカード

 花やプラカードを手に、性暴力撲滅などを訴える「フラワーデモ」。全国的に広がりを見せるなか、地元からも声をあげようと川崎区在住の菊田由佳さん(49)は昨年末、子育て中の友人ら5人と「フラワーデモ川崎」を立ち上げた。3月11日にはJR川崎駅東口で、市内で初めて開催。菊田さんは「自分も人も大切にできる川崎に」と思いを込める。

 2019年に続いた、4件の性暴力事件無罪判決を機に、不当判決と性暴力への抗議の意を込めて、東京都内で始まったフラワーデモ。1年間で47都道府県に運営組織が発足し、またたく間に全国に広がった。県内では横浜、県西部で実施されているが、市内では初。

 発起人の菊田さんは、初期から東京のデモに参加。当事者の声を聞くうち、「性暴力は身近で起こる。自分事としてとらえ、動かないと」と実感したという。「自分の子どもが成長していく地元でやりたい」と友人に声をかけ、6人で準備を進めてきた。

 当日は32人が参加。「あなたとともに#With You」と書かれ、多言語で訳が添えられたプラカードや色とりどりの花が会場を埋めた。参加者の一人は妊娠中、相手男性から「おなかが気持ち悪い」と心無い言葉を浴びせられた。認知も得られない現状に、「私も、子どもも悪くない」と思いを伝えるプラカードを掲げた。運営メンバーの一人で川崎区在住の井口幸子さん(39)は「これまで思いを吐き出せず、身動きが取れずにいた方が、こうして一歩踏み出した。大きなきっかけとなったのでは」と振り返る。

あらゆる差別の撲滅を

 「性暴力の根源は女性蔑視。あらゆる差別を地元からなくしたい」と菊田さん。差別禁止条例の制定後も市内で繰り返されるヘイトデモに対し、「人としての尊厳は必ず守られるべき。ヘイトスピーチも、花で凌駕したい」と力を込める。井口さんは「黙っているしかない社会は変えなければならない。苦しんでいる人を見過ごす自分にはなりたくない。ともに寄り添い、一人じゃないと思えるきっかけになれば」と話した。フラワーデモ川崎は次回、4月11日(日)に川崎駅東口で午後5時開始を予定。

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