横浜市と協議してきた横浜市営地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘駅までの延伸について、川崎市は新百合ヶ丘周辺のまちづくりと併せて17年度から改めて検討を進めていく。現在開会中の市議会で明らかにした。
横浜市が18年度末に判断
横浜市営地下鉄の延伸に関してはこれまでも横浜市と連携、調査が行われてきたが、昨年4月に国交省による交通政策審議会が「両市が協調して、費用負担のあり方や事業主体等を含めた事業計画について、合意形成を進めるべき」と、地下鉄の延伸についての課題を公表。これを受けるかたちで横浜市交通局はこのほど、事業候補者としての立場から2018年度末までに事業化を判断する考えを示した。川崎市も17年度予算案として今議会で「総合都市交通計画推進事業費」(約1500万円)から約1000万円を延伸に関わるまちづくり調査費として計上している。
川崎市まちづくり局交通政策室は地下鉄の延伸に関して「横浜市の今後の判断がターニングポイントとなるが、延伸が実現すれば新百合ヶ丘が首都圏を結ぶターミナル機能を担うことになり、その立場も変わってくる。一方で駅周辺の交通渋滞など、今でも課題に上っていることはあるので、新百合ヶ丘周辺の将来のまちづくりとセットで横浜市との共存共栄を考えていきたい」と話す。
今後についても「交通政策審議会の答申や横浜市の具体的な考えも明らかになり、地下鉄延伸にスケジュール感が出てきた。引き続き横浜市の調査に情報やデータ提供で連携していく。税金を使うことなので、川崎市にもメリットのある計画になるよう協議していく」と話している。
横浜市営地下鉄の延伸は現在の終点あざみの駅からすすき野付近を通り、新百合ヶ丘駅まで約6Kmを結ぶ計画。事業化すれば川崎市北部と横浜市が結ばれることになり、広域的な首都圏の鉄道ネットワークを担う路線となる。災害時に輸送障害が発生した際の代替経路となることや、川崎北部や東京都多摩地域と横浜が繋がることで新横浜や羽田空港へのアクセス向上も期待されている。
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