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麻生区 人物風土記

公開日:2022.09.16

「RUN伴あさお」や、認知症予防講座の講師を務めるなど認知症の啓発に努める
倉石 知恵美さん
区内在勤 58歳

認知症の人もいきいきと

 ○…市内でも数少ない厚生労働省指定の認知症介護指導者として、区内で認知症の啓発活動を行う。2018年から始まった啓発イベント「RUN伴+あさお」に携わり、9月20日に栗平で開かれる認知症予防講座の講師を務める。周囲から「認知症の人」と呼ばれることもあり「それだけ啓発活動ができていると思うと、うれしいですね」と笑みをこぼす。

 ○…長野県出身。学生のころから子どもが好きで、保育士の資格を取得後、幼稚園に勤務した。身内が認知症を患ったことを機に、「もっと知識を深めたい」と子育てをしながら大学に通い、介護福祉士の資格を取得した。その後、介護福祉の世界に飛び込み、地元の社会福祉協議会や高齢者施設に勤務。「高齢の人ほど認知症になりたくないと思いがち。正しく知れば怖いものではないということを、多くの人に、特に若い人に伝えたい」と思いを吐露する。

 ○…民間で働く一方、自宅を開放し、世代を問わず地域の居場所をつくろうとNPO法人を設立。仕事、子育て、地域活動と多忙な日々を送るも「大変と思って限界をつくるのは自分。どれも大切だったから」と持ち前の笑顔と明るさで歩んできた。活動する中で出会った人のつてで、15年ほど前に横浜に転居。今春まで区内の社会福祉法人で働いてきた。

 ○…大事にしているのは「人の縁」。いつも周囲に助けられてきたからこそ、人とのつながりを大切にする。気分転換は温泉巡り。「温泉地で生まれ育ったので」とほほ笑む。「認知症の人が自分らしく、いきいきと過ごせる地域に、正しく認知症を理解を深めてもらう活動をしていきたい」。企業での講座や居場所づくりなど、今後も認知症に優しいまちづくりに取り組んでいく。

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