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麻生区 人物風土記

公開日:2023.02.10

先月開講した「寺子屋しらとり」を運営するNPO法人アンリミテッドの理事長を務める
瀬尾 健一さん
片平在住 38歳

ワクワクする心を大事に

 ○…昨年3月に発足したNPO法人アンリミテッド。区内で3カ所目となる中学校の寺子屋を運営する。20代から80代まで幅広い年代のメンバーで生徒たちの学習支援、体験活動を行っていく。本格実施は来年度になるが、「学習支援はもちろんのこと、雑談したり、地域の人たちと交流できる居場所にしたいですね」と意気込む。

 ○…生まれも育ちも香川県。高校卒業後の進路に悩んでいたときに親族から「留学の道もある」とアドバイスされた。「他の国の人と接してみたい。文化に触れてみようと思って」。両親の支援もあり、アメリカへ留学。現地の大学に進学し、7年過ごした。アメリカで多人種、多様性の文化に触れ、今までの価値基準が変わった。既成概念を取り払って考えることの大切さを学んだ。

 ○…帰国後、英会話スクールの講師などを務め、現在はJICA(国際協力機構)に勤務。NPO法人を設立し、寺子屋を運営するのは、これまでの経験や感じたことを学生のうちに知ってもらいたいという思いから。「自分ももっと早く知っていれば、良い時間の使い方や勉強ができた。だから学生のうちに生活をより充実させてもらいたくて」。どんな仕事も生活も、世界につながっていることを知ってもらうため、寺子屋では、社会人をゲストに招いた交流や体験を企画していく予定だ。

 ○…大学時代の先生から教わった言葉「keep invigorated(自分をワクワクさせ続ける)」がモットー。海外の子どもたちにも、日本や日本で活躍する外国人のことを知ってもらう機会をつくることを夢見る。「自分がどうしていきたいか、心を燃やし続けられるか。それを考え続けていきたい」。今後もワクワクを大事にしていく。

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