麻生区 人物風土記
公開日:2023.09.01
麻生図書館で先月開催された講座で、サイエンスライターとして講師を務めた
高柳 芳恵さん
王禅寺西在住 75歳
子どもたちへ探求心を
○…ボランティア団体「おはなしたまてばこ」のメンバーの一人として麻生図書館、麻生市民館と協働し、8月2日に夏休み特別講座「紙で遊ぼう!考えよう!」を開催。講師を務め、21人の児童に、普段使っている紙について作り方などを絵本を交えて紹介した。「面白い、不思議といった感覚を子どもたちに体験してもらいたかった」と講座を通して伝えたかった思いを語る。
○…50年程前、かつて東百合丘にあった「私設ゆりがおか児童図書館」に子どもと一緒に通っていた。通ううちにボランティアを務めるようになり、麻生図書館ができた際に「たまてばこ」を仲間と創設した。子どもたちに絵本や童歌を紹介するだけでなく、自然体験の少ない子どもに親子で参加できる自然観察会を月に一度企画。「幼いころに参加したお母さんが子どもを連れて参加してくれることもあり、うれしい」と目尻を下げる。
○…栃木県出身。自然の中で遊ぶことが好きで、学校の図書館の本を全部読むほど本の虫だった。窓に張り付いた雪の結晶が一つひとつ形が違うことを不思議に思い、本でその理由を知った。そうした経験が今の活動の原点に。本物を見て、実物に触れる。そして本で知識を深める。好奇心と探求心。それがモットーであり、子どもたちに伝えたいことだ。
○…10年かけて観察し、初めて出版した本『葉の裏で生き抜くチョウ』でサンケイ児童出版文化賞を受賞した。以来、何冊も本を手掛け、各地で講演やフィールドワークの依頼も多い。学生時代から続けるテニスが息抜き。「子どもたちが自然のすごさを学び、考えるきっかけをつくってあげたい。私自身まだまだ知りたいことが増えて仕方ないんです」。探求心は衰えを知らない。
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