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新春市長インタビュー 変革期への対応的確に 生活重視の市政運営を

政治

公開:2016年1月1日

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本紙・船山のインタビューに答える加山俊夫市長
本紙・船山のインタビューに答える加山俊夫市長

 2016年の年頭を飾る企画として、本紙では加山俊夫市長に対し新春インタビューを行い、今号と次週1月7日(木)号の2週に渡って記事を掲載する。加山市長は相模原市の未来に対する構想や考え方、厳しい財政状況下での2016年度予算などについて率直に語った。(聞き手/本紙さがみはら中央区編集長・船山福憲)

 ――昨年(2015年)を振り返っての感想をお聞かせ下さい。

 「昨年は、4月に統一地方選挙があり、3期目のスタートを切った年でした。今、相模原は大きな変革期を迎えています。一昨年9月に相模総合補給廠の一部返還が実現し、そのことによって小田急多摩線の延伸の可能性が高まりました。昨年12月には、約35 haの共同使用も許可され、その内約10 haについて、スポーツ・レクリエーションゾーンとして整備する環境が整いました。また、3月には圏央道相模原ICが開通して、その周辺に産業拠点の整備もスタートしています。リニア中央新幹線駅も実際の工事は始まっていませんが、地権者説明などの事業が始まっており、これからの相模原の50年・100年の方向性を決めていくような事業が動き出してきました。

 加えて、人口減少・超高齢化社会に対応するため、安全で安心な暮らしを実現するよう、様々な施策に取り組んできました。まず、4月から小児医療費の助成対象を小学校3年生までから6年生まで拡大させて頂きました。子どもの権利を守っていくため、4月からは子どもの権利条例を施行し、11月にはさがみはら子どもの権利相談室を開設しました。加えて、4月には保育所の待機児童「0」を達成しました。また、2016年1月からは、妊婦健診の助成回数・限度額ともに拡充するため、制度を見直しました。

 嬉しいニュースとしましては、スポーツ関係での活躍が目立ちました。東海大相模高校が夏の甲子園で45年振りに全国の頂点に立ちましたし、年初には青山学院大学が箱根駅伝で優勝しました。女子サッカーワールドカップでは、南区在住の岩清水選手が日本代表として出場し、準優勝という素晴らしい成績で市民に夢や希望を与えて頂きました。また、鵜野森中3年生の山口すず夏さんが、アマチュアながら、全米女子オープンゴルフに、14歳という日本女子史上最年少での出場を果たすという快挙もありました。

 大変驚いたのは、8月の相模総合補給廠での爆発火災事故です。現在、米軍や国などに原因究明と再発防止策を求めていますが、二度とこのようなことが起こらないよう、万全の対策を講じて頂きたいと思います。

 下水道問題につきましては、市民の皆様には大変ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。排水設備の無断接続に伴う使用料未徴収や受益者負担金の問題がありましたが、組織体制や手続きの見直し、罰則の強化など、しっかりとした体制づくりを進め、二度と同じようなことがないように努めていきます」

 ――新年度予算編成の骨格、テーマ、重点施策をご説明下さい。

 「予算規模として2015年度と大きく変わらないものと思っていますが、市税は2・3%位の伸び率を想定しています。ただ、人口減少や少子高齢化、先行き不透明な経済情勢などによる医療費や生活保護など扶助費が年々増えていますので、あらゆる事業の精査・手法の見直しを徹底して歳出の削減を図るとともに、これまで以上に創意工夫を持って事業立案、予算編成を行っていきます。中でも、子育て、教育、医療、福祉・介護など市民生活に直結する分野に関しては、しっかりと予算を確保し、最優先で取り組んでいきます。

 また、将来発展が期待出来る分野にも力を入れていきたいと思っています。具体的には、市の自主財源を確保するため、圏央道のIC周辺に新たな産業拠点として工業団地などの整備を進め、企業誘致を強化するほか、雇用の場の確保にもつなげていきたいと思います」

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