2016年の年頭を飾る企画として、本紙では石阪丈一町田市長に新春インタビューを行った。石阪市長は「町田市の『魅力づくり』に市民の方も、ぜひ参加してほしい」と町田市の新たな魅力の創生に取り組むことなどを話した。
――2015年を振り返って感想をお願いします。
「まずは大きな事故や事件は町田に限ってかもしれないけどなかったですね。とてもありがたいことです。なくて当たり前ということではない世の中になってしまったので、それがまずは良かったです。昨年は市民生活や色々なところでスポーツや文化も含めて市民の活動が盛んになってきているというのが実感です。例えば、南アフリカのラグビーチームを招いて行った国際試合や、市民有志で企画運営した映画祭などは、そういう意味で新しい動きではないかと思います。それも役所でなく市民が、頑張ってやってくれている。役所主導ではなく、市民に感動を与えられるものを市民の皆さんがやるのは新しい動きですね」
――市民活動が盛んになったようですが、市はどのようなサポートを考えていますか?
「一番普通に考えれば広報宣伝。それは一生懸命やろうと思っています。そのほかに市民の皆さんがお客さんへの『おもてなし』をするイベントの企画や、それを手伝ってくれるボランティアなどを役所としては推し進めていきたい。2013年の東京国体。茶道会の方にイベントを行ってもらいました。あれは国体では初めてらしい。来場者にとても喜んでいただいた。そういうことは市民主導とはいえ、ちゃんとサポートしないといけないと考えています。場所の提供や広報の宣伝、おもてなしの企画、市民活動に手伝えることはたくさんあると思います」
――2016年の主な事業を教えてください。
「清掃工場の契約。事業者を決めるのが16年の12月ごろになるのかなと。工場の建設だけでなく維持管理もセットで20年分をすべて契約しようと考えています。今は稼働しているものは古いということもあるが、8億円〜10億円が修繕費となっています。そういうメンテナンスも全部、運営会社が負担するような契約にしたい。そうすれば一生懸命やってくれるはず。清掃工場が変われば、今の施設の処理能力でいうと6割規模で契約するので、市民の皆さんにはゴミを減らしていただくことになります。バイオガスの事業の方は関西地域でだいぶ進んでいて京都や神戸など大きな都市もやっており、安定した技術が確立しているので発電量も収入も確保できる見通しがでています」
――ほかにありますか?
「多摩モノレールと小田急線延伸事業を本格化しないといけない。都市計画決定の作業をしなければいけない。都への要望についても市民的な応援はどうしても必要です。その時に機運が盛り上がってないとね。あと、7月末には町田地区(中町)に子どもセンターが新たにできます。そして冒険遊び場は、常設のものは今は芹ケ谷公園だけですが、鶴川地区に今年できます。またどこになるかわかりませんが、来年にももう1カ所作ります。国道のことは国の管轄ですが、この春には国道16号が国道246号の上を通過することになります。南町田も2016年度に駅前広場が完成する予定です。そうすれば高速の成田空港や羽田空港行バスの発着がそこからになる予定です。東名高速の青葉インターと第三京浜の港北インターが繋がれば交通網はガラッと変わる。新たな地域から町田に来てくれることになるはず」
――最後に市民の皆さんに新春のメッセージを。
「お正月として今年、市民の皆さんに期待することがあります、『町田の新しい魅力づくり』を皆さんにアイデアを出してもらいたい。そして実行してもらいたいです。昨年はそういうのが創出した年でした。16年はさらにそれを拡大していただきたい。町田の魅力づくりに市民が寄与するっていうかね、参加してもらいたい。虫のいい話ですが、それが私の希望です」
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