署名した協定書を手に上野孝典町田市議会議長（左）と阿部善博相模原市議会議長
町田市議会（上野孝典議長）は15日、隣接する相模原市議会と政策形成及び人材育成などの分野で連携する協定を締結した。都と県、政令指定都市など行政区、行政規模が違う市議会が連携協定を結ぶのは全国的にも珍しい。
文化や経済、交通など密接につながりがある町田市と相模原市。市民生活では互いに行き交う生活圏が形成されており、行政面でも首長懇談会や公共施設の相互利用などが活発に行われている。
一方、両市議会は２００１年より視察研修を中心とした議員交流会を実施してきた。近年も小田急多摩線延伸計画、ＪＲ相模原駅前の米軍補給廠返還後の利用案など両市にとって重要な案件を互いに勉強会などを開き情報交換し、推し進めてきた。今回の統括連携協定では、両市議会で同じテーマの勉強会開催や、議会事務局職員の相互派遣などが盛り込まれている。
上野市議会議長は「今後一緒に取り組むべきテーマは、まだはっきりとは決まっていないが、個人的には、『交通』『治水』『医療』『災害』などの分野で一緒に取り組めれば」と話している。
議会事務局職員の相互派遣は今年４月から実施予定で、相互に１人を派遣し１年間の予定。職員レベルのネットワークの拡大、議会事務などの経験を増やすことで議会の充実、発展を図る。「両市議会が取り組むべき課題は多く、両市の連携は今後ますます重要となる。これまで以上の交流・連携を推進することで得られる効果も飛躍的に高まるはず」と両議長。
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