意見広告 第二子以降妊娠できない問題 南町田土日ママの会代表 矢口まゆ
今、町田市でも多くのママが直面している「第二子以降妊娠できない問題」をご存知でしょうか。
”故郷から離れて、乳幼児を育てているパパとママ。いざという時、近くに頼れる親族はいない。だけど、2人目も欲しい”。そんな状況で第二子を妊娠すれば、多くの困難が待ち受けています。
まず、妊婦検診。ほとんどの病院で子どもは診察室に入れず、上の子を連れて通院すること自体が不可能に思えてきます。仮に、なんとか頑張って通院ができたとして、突然の陣痛・出産・入院はどうでしょうか。
いつ分娩になるかは誰にも分かりませんが、普通は分娩室に子どもは入れません。24時間いつでもすぐに駆けつけてくれ、そこから一週間のあいだ子どもを預かってくれる、そんな人が周りにいません。では、里帰りはどうか。上の子に幼稚園や学校を長期間休ませるのは、上の子の負担を考えるとパパやママはためらいます。そもそも両親がまだ働いていたり、健在でない家庭はどうするのか。
そんな数々の理由から、私の周りでも多くのママが第二子以降の出産を先延ばしにしています。最近では第一子の出産が30代後半というママもかなり多く、第二子を先延ばしにしているうちに、いざ妊娠しようと試みても年齢的に難しくなり、結局は諦めてしまうケースもあります。
少子化対策というと経済的な支援にばかり目が行きがちですが、いまの世の中、富裕層でも子どもが少ない。この事実、本当は皆が気づいているはずです。
だからこそ、「誰もが産める環境作り」が大切です。両親の手を借りられなくても、安心して、妊娠出産に踏み切れる仕組みを行政が用意すれば、子どもは確実に増えます。
子育て支援は財政政策
政治的に見て、子どもを増やすことは将来の納税者を増やすこと。これは、福祉政策ではなく、実は重要な財政政策なのです。
今、町田での生活において子育て世代の声が反映されにくいと感じます。当事者の声無くして産みやすい町田にできるのか、非常に疑問に思っております。
すべてのママが、第二子以降を先延ばしにしたり諦めたりしなくていい世の中に変えたい!これは、町田市で子育てしている私の、切実な訴えです。
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