都政報告 「和」の都政に向けて 東京都議会 無所属 東京みらい おくざわ高広
新元号「令和」を迎えるにあたり、「平成」はいかなる時代だったのかと改めて考えてみました。例えば、世界の企業時価総額トップ10において、平成元年に実に7社の企業がランクインしていましたが、平成30年には一社もありません。昭和後期の成功モデルから脱却できず、強すぎる規制によって、第四次産業革命に乗り遅れたことが響いています。
また、人口構造が大きく変化する中においても、性別や年齢などによる役割の固定化がいまだに残っています。世界の潮流から乗り遅れている現実と向き合わなければなりません。
東京は世界の都市間競争に打ち勝ち、日本を牽引していく使命があります。そのためには、世界中からヒト・モノ・お金・情報を引きつける「磁力」を高める必要があり、これまで当たり前とされてきた価値観を変える勇気をもつべきです。
とりわけ、私は、以下3つの価値観の転換を進めています。
【1】性別や年齢、障害の有無に関わらず、誰もが輝く「真のダイバーシティ」の実現
【2】文化の力を最大限に活かした「世界一のクオリティオブライフ」の実現
【3】一人一人の可能性を信じ「自分らしく幸せな人生を叶える教育」の実現
東京には、1370万を超える方々が暮らしています。若者や高齢者、子育てや介護を担う人、障害者など、一人ひとりの幸せを実現するには、「和」の精神が最も重要です。「和をもって貴しとなす」、この意味は「和らいだ状態の中で、(対立するのではなく)議論を尽くしなさい」ということです。多様な人材が協調しつつ、個が活きる「令和」の時代にふさわしい都政を目指してまいります。
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