町田市は、工事成績が特に優秀で他の模範となるものを、公共工事の品質向上に貢献した工事として受注事業者に「町田市優秀工事賞」を贈呈している。このほど2018年度の成績評定を実施した109件の工事のうち、基準を満たした4件について表彰式を行い、賞状が贈られた。
同賞は市が発注した工事の中から成績優秀なものに対して賞を贈ろうと2013年度に創設。贈呈式は今年で6回目になる。賞状贈呈の基準は【1】工事の契約金額が1千万円以上、【2】工事の受注者の本店が町田市内にあること、【3】工事の成績評定が80点以上という3つの条件すべてに該当することが必要だ。受賞した事業者は、総合評定方式の入札を行う場合に3年間の優遇措置がある。
市内4事業者が受賞
南第二小学校中規模改修工事で2018年度の最高評価点83点を獲得した(株)イワヲ建設。鈴木成彦代表は「地元町田での仕事が評価され、意欲が高まる。これを機に高い意識を持って取り組んでいく」と喜んだ。同社は2015、2017年度に続いて3回目の受賞となる。小川小学校区学童保育クラブ老朽化改修工事で82点の評定を受けた(株)三和住建は今回が初受賞。志水哲也代表は「この賞を糧とし、お客さま満足度を高めていきたい」と話した。いずれも学校を使用しながらの工事で、音や作業時間などのさまざまな制約のある中、適切な進捗管理と丁寧な仕上がり、性能面・出来栄えの良さが評価された。
同じく初受賞の(株)若林工務店は鶴間公園内施設新築工事(トイレ・四阿)で81点を獲得。今秋にオープンする南町田地区の工事のため、公園土木や区画整理、ミュージアム建設などの工事と重なり、各工事受注者との連携を図り、計画的な工事、丁寧な仕上がりと出来栄えの良い施工が高評価につながった。若林章代表は「今後も続けて市の仕事ができるように、一層頑張っていきたい」と気を引き締めた。
最後に、三輪小学校建築工事(給食棟改修)で80点の評定点がついた八王建設(株)。学校給食を停止できないという制約がある中で、現場の事前調査や諸官庁への手続きを迅速に行い、短い工期にも関わらず工事を完成させた。賞創設時の2013年度に続く2度目の受賞。寺井茂樹代表は「1回目の受賞から5年経っての再受賞。これからもスキルを上げて頑張っていきたい」と話した。
石阪丈一町田市長は「日ごろの支援に感謝するとともに、公共工事の品質向上に貢献していただいた事業者の方を表彰したいという思いから創設した賞。賞金のようなものはありませんが、仕事に対して取り組む気持ちに少しでも貢献できたらうれしい」とまとめた。
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