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正和幼稚園 新園舎がGD(グッドデザイン)賞 社会課題応える設計 評価

文化

掲載号:2021年11月11日号

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アーケード下に立つ齋藤理事長(右)と大崎園長
アーケード下に立つ齋藤理事長(右)と大崎園長

 認定こども園の正和幼稚園(山崎町)が今月、公共の建築・空間の分類で「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。大規模団地の付帯施設として開園した同園が、築約50年の旧園舎を立て替えるため、少子高齢化や女性の社会進出などの社会課題と向き合い考え抜かれた設計などが評価された。

 1960年代に開園した同園は、2年前に旧園舎を立て替えた。敷地内で園庭と園舎の配置を入れ替え、正門を大通り側に配置。また、働く女性が増えたことを受け、幼稚園だけでなく保育所と子育て支援機能を加えた「認定こども園」に移行し、隣接する山崎団地の外部の需要に応えていく姿勢を打ち出した。新園舎は曲線が特徴のデザインで、保育室棟と遊戯室やキッチンがある棟の2棟を結ぶアーケードの下に、"はだしで歩ける屋外"という開放的な空間を創出。園児が日常的に過ごす保育室は、教室を壁で細かく仕切らない「オープン保育室」にし、年齢が異なる園児同士でも交流が持てるようにした。

 受賞について、同園を運営する学校法人正和学園の齋藤祐善理事長は「評価をいただけて嬉しい。今から50年後にも通用する建物を目指した。保育施設として建築基準を満たすための苦労もあったが、子どもたちが世界的な人材に成長していける場になれれば」と喜びを語った。

 同園の大崎志保園長によると、新園舎になり保育室内での物理的な見通しが良くなったため、保育士同士でも園児を通して、クラスにとらわれない関わりが増えたという。「保育者全員で200人の園児を見守る感覚で、大家族のようです」と大崎園長。

 同園は開園当時、山崎団地住人のための幼稚園だったが、現在は少子高齢化が進み、在籍する児童約200人のうち、団地在住者は10人に満たないという。

 グッドデザイン賞は1957年に創設された日本における総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。製品だけ得なく建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、暮らしに関わるさまざまな物事に贈られる。

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