町田交通安全協会(=安協)の村松稠敏(しげとし)会長(75)がこのほど、「令和4年安全功労者内閣総理大臣表彰」の受賞者に決定。政府が「国民安全の日」と定めた7月1日、首相官邸(千代田区)で行われた表彰式に参列した。東京都民としては3年ぶり、町田市民では初の受賞となった。
「安全功労者内閣総理大臣表彰」は安全思想の普及徹底と安全水準の向上の顕著な功績のあった個人または団体を内閣総理大臣が表彰するもの。毎年、産業災害・交通事故・火災等に対する国民の安全意識の高揚等の国民運動展開のために創設された「国民安全の日」(7月1日)付近に発表が行われ、今年は全国で個人9人、2団体が表彰された。市内で初めて受賞した村松会長は同日、夫人の和江さんを伴い町田警察署を訪れ、吉田知成署長に栄誉を報告した。都民では2019年の土橋武雄さん以来、3年ぶり。
長く事故防止に貢献
村松会長は1986年に町田交通安全協会に入会。以来36年余りの長きにわたり積極的に交通安全活動に尽力。2010年に会長に就任し、(一財)東京都交通安全協会理事を兼務。地域住民の交通安全意識の普及・浸透及び交通安全施設の改善に力を注いで、交通事故防止に貢献した。会長自らが率先して積極的に活動する姿は他の模範となっている。町田署で吉田署長に報告した村松会長は「電話で受賞を聞いて驚いた。表彰を受けた後に町田署に戻って、署員の方々が総立ちで拍手で迎えてくれた。それが一番嬉しい」と喜びを露わにした。
町田署管内では昨年9月30日に死亡事故が起こってからこの日まで9カ月間、事故による死者ゼロを継続している。吉田署長は「事故防止の3本柱は指導・取締と環境整備、そして広報。村松会長がリーダーシップを取り、我々署員だけではできない広報の役割を担ってくれています。お陰様で以前は年間何十件もあった死亡事故が1桁代に減り、現在はゼロを継続中です。表彰されてしかるべき」と称えた。
9月30日まで1年間死亡事故ゼロなら、町田署が1893年に八王子警察署の分署として発足して以来の快挙となる。
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