町田市立の小学校で1月17日から季節性インフルエンザによる学級閉鎖が実施されている。市内公立小中学校での同疾患による学級閉鎖は2020年2月末以来およそ3年ぶりとなる。
東京都内でのインフルエンザは、22年末の12月12日〜18日(第50週)の週に流行開始の目安となる1定点医療機関あたり1を超え、流行期に入った。市内では23年3週目(1月16日〜22日)には232件で17・85まで増加した。公立小中学校は年末年始の冬期休暇を経て、新学期が始まって2週間が経ったところに、流行期が重なった。
町田市保健給食課によるとインフルエンザによる学級閉鎖となる基準は、インフルエンザの罹患確定者と38度以上の発熱や咳、鼻水、鼻づまりなど急性呼吸器症状での欠席者が、合わせてクラスの人数の20%以上となった場合。1月17日から休業となった2クラスは合計69人の児童が在籍し、18人のインフルエンザ罹患者及びインフルエンザ様疾患者が出た。その後、1月27日までに8校15学級の発生が報告されている。
季節性インフルエンザが理由の学級閉鎖は、19年度に96クラスで実施されたが、直近では2020年2月27日〜2月28日の相原小が最後で、約3年ぶりとなった。
コロナと同時流行も
町田市保健所によると3年ぶりの流行は、季節性インフルエンザの罹患者が約2年間少なかったため、免疫を持つ人が少ないことなどが要因の一つにあげられるという。また新型コロナウイルス感染症との同時流行の可能性により、多数の発熱患者が同時に生じる事態も懸念される。同保健所は引き続き3密の回避やマスクの適切な着用、手洗いの習慣化など、共通する基本的な感染予防対策の実施や、発熱した際に備える事前準備等の徹底を呼びかけている。
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