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公開日:2026.01.08

市内在留外国人
ベトナム4年で倍増
周辺都市比較でも顕著

  • ベトナム4年で倍増 (写真1)

  • ベトナム料理店を営むダンさん(右)と夫の鈴木さん

    ベトナム料理店を営むダンさん(右)と夫の鈴木さん

  • ベトナム4年で倍増 (写真3)

 町田市が昨年12月に発行した資料で市内在留外国人数において、ベトナム人が2021年から25年にかけて倍増したことが明らかになった。在留外国人自体が増加傾向にあるが、中国やフィリピンが20〜30%台の増加率であるなか、ベトナムの増加率は顕著だ。

アクセスの良さ人気

 これは市が昨年12月に発行した「町田市データブック2025年度」のデータから。在留ベトナム人は2021年1月1日時点で527人だったが、25年同日には1074人と約104%の増加となった。外国人全体は39・8%増、他に増加率の高い国はフィリピンが27・5%増、中国が25・8%増。ベトナム人の増加率は際立つ。

 なぜベトナム人が町田を好むのか、2010年から日本に住み、2024年に本町田でベトナム料理店「CHUONG GIO MACHIDA」を夫と共にオープンさせたダン・ブ・ホアイ・チンさんは「一番の理由はアクセスの良さだと思う」と話す。羽田空港への直行バスがあることに加え、新宿、横浜、小田原と繁華街にも観光地にも行きやすい立地は、日本人だけでなく、ベトナム人にも好評なようだ。

 また、「集まることが好きな国民性」もあるという。日本よりも核家族化が進んでいないベトナムでは、個人よりも仲間と何かを行う傾向がある。そのため、日本でも複数人で一緒に住んだり、コミュニティーを形成したりと、一部地域にベトナム人が集まるケースがあるようだ。「パーティーが好きで、困った時には助け合う文化です」とダンさん。複数人で住むとそれぞれ職場が異なることもあるため、各方面へのアクセスがよい立地は重宝される。

 「友人に勧められて町田に引っ越してきた」と話すのは、市内の介護施設で働くグェン・ティトアさん。両親と娘を残し2022年に来日した。当初は職場があった千葉県に住んでいたが、現在の会社で先に働いていたベトナム人の友人から「一緒に働かないか」と誘われ転職。町田に来たという。「東京都といえば新宿や渋谷のイメージがあったので、最初は『ここが東京?』と驚いた」と第一印象。「今は静かでゆっくりしていてよい街と感じている」と語る。

今後は減少か

 ベトナム人の増加は町田に限った話ではない。出入国在留管理庁の資料によると、前述データに近い2020年末から24年末の期間において、日本全体で約42%の増加。東京都では約45%増(21年1月〜25年1月)、近隣の相模原市では約68%増、横浜市では約45%増といずれも増加傾向にある。

 ただ、町田市の増加率は日本全体や東京都、周辺都市に比べて高く、居住地として急激に人気を博していることも事実だ。

 全国的にベトナム人が増えている背景には、法改正によって2019年に在留資格「特定技能」が創設されたことがある。人材確保が困難な産業分野で外国人労働者を受け入れるための制度だ。

 ダンさんによると「お金をためて家族を助けたい」との思いを持つベトナム人が、賃金のよい日本での仕事を求めて同制度を利用したという。

 しかし、近年は円安の影響で韓国やオーストラリアで仕事を探す人が増加しており、現状の水準が続けば、国内のベトナム人労働者は減少していく可能性がある。

多様な街へ

 ダンさんと夫の鈴木隆広さんが営むベトナム料理店は「国籍や立場、障害の有無などを越えて、色々な人や文化を受け入れる店」を目指しているという。市内にベトナム人が増えている現状については「町田は背景の異なる多様な人々を受け入れる土壌を醸成している段階だと感じる。微力かも知れないが、その力になりたい」と話した。

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