学びの先端って、どこ? 創価女子短大の場合 第12回(最終回) 変わること、変わらないこと
このコーナーは、創価女子短期大学(丹木町)で教える青野健作准教授に、学びの現場や自身の体験についてお話ししてもらうコーナーです。
連載がスタートして一年が過ぎ、お陰様で無事に今回で最終回を迎えることができました。
外務省や日本貿易振興機構(ジェトロ)での勤務を始め、これまで世界30カ国を仕事で訪問してきた私ですが、こんなに多くの女性陣に囲まれて仕事をするのは創価女子短大が初めてで、振り返ると女性が持つ「共感力の豊かさ」に学ぶことが多かったと思います。
私が大学院生だった頃、ちょうど日中韓の関係が悪化した時期がありました。留学生と関わることが多かった私にとっても、普段から仲良くしていた中国人・韓国人留学生との関係がギクシャクしたことを覚えています。お互い友人であるにも関わらず、国家同士の関係が変わったことで悩ましい時期を過ごしました。そんな中、忘れもしないのは女子留学生の存在です。彼女たちはこれまでと一切態度を変えることなく自分に接してくれたのです。
「世界中で女性が議会と政府の半分を占めるようになれば、世界平和は盤石になるだろう」とは欧州統合の父であるクーデンホーフ・カレルギー伯爵の言葉であり、大学院時代のこの体験は、不思議と今でも心の中に残り続けています。
そして現在、本学の学生の姿を見ていると、女性が社会で活躍すると本当に平和な世の中が訪れると確信しています。短大や大学など、社会の制度は時代の流れによって大きく変化すると思いますが、女性が輝く社会は必ず平和な世の中になるという思いは変わりません。
私自身、これからも研究テーマの柱であるSDGsの普及に努めていくことをお約束して、本コラムを終えたいと思います。本当にありがとうございました。
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