NPO法人はちぷろが6月8日、恒例の田植え体験イベントを行った=写真。高月町の田んぼ8畝の広さに約150人が参加。足袋に履き替え泥の中をゆっくりと移動。途中、尻もちをつき泥だらけになりながらも、息を合わせて1列ずつ酒米品種「ひとごこち」の苗を植えた。この米は秋に収穫し12〜1月頃に発売される日本酒「高尾の天狗」などに醸造される。
親子で参加した吉田りえさん(34)は「行きつけの酒屋さんで教えてもらい去年も参加した。楽しかったので(できたお酒は)ことさら美味しく感じた。来年も参加したい」と話した。
はちぷろは「お酒造りを通じて八王子を盛り上げていこう」をテーマに、八王子産米で造る「高尾の天狗」を軸として2014年にスタート。田植えや草取り、稲刈りなどの生産工程を体験することで、稲作や農業への理解を深めるだけでなく市内の飲食店や小売店、市民の交流の場づくりも目的としている。
代表理事の1人・西仲鎌司さんは「昨年、市内に酒蔵を開くことができ当初の目標は達成した。次の目標を定めるため今年は原点に返る年にしたい。はちプロは都市農業に寄り添うべき。仲間を増やし興味を持ってもらえるようにしたい」と展望を語った。
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