大和版 掲載号:2017年9月15日号 エリアトップへ

9月4日付で新しく大和警察署長に就任した 小林 仁さん  横浜市在住 57歳

掲載号:2017年9月15日号

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目指すは大和の「寅さん」

 ○…新しく職員数400人を超える県内でもトップクラスの大所帯を率いることになった。「その重責を痛感する」と神妙な面持ちで語る。着任直後、「原点を忘れないように」と職員に訓示したのは警察法第2条。公共の安全と治安を護るため「警察職員全員が等しく責任を有している」と各人の立場を越えた団結を目標に掲げた。

 ○…新潟の生まれ。すぐ横浜市鶴見区へ。刑事ドラマ『太陽に吠えろ』に影響を受けた少年時代。ボスの懐刀・”山さん”に自らを重ね「せっかく仕事をするなら」と警察官を志す。横須賀署に配属されてから現在まで、機動隊に5度配属され、副隊長まで経験。昭和天皇の大喪の礼や阪神淡路大震災、オウム真理教の麻原彰晃逮捕など歴史の一ページとなった現場に何度も居合わせた。

 ○…「きつかったが良い思い出」というのが、組織委員会の一員として県警から出向した2002年のサッカーワールドカップ日韓大会。民間企業から各分野のプロが集まり、「同僚」として約2年半を過ごした。横浜での決勝戦。天皇陛下をはじめ当時の小泉純一郎首相、金大中大統領らが揃うVIP席の真下に設けられたガラス張りの部屋で待機。試合の裏側で、次から次へと起こる問題に「携帯2台持っていたが、鳴りっぱなし」だったという。試合の結果もわからないまま終了。「緊張感は最高潮。終わった途端、気が抜けた」と当時の興奮がよみがえったように顔を上気させた。

 ○…映画「男はつらいよ」の大ファン。下町の風景が子どもの頃の景色と重なり、ちょっとした時間があると、ひとりノスタルジーに耽るそうだ。映画の中の思いやりや人情味あふれる人間関係に触れる度、「不寛容でコミュニケーション不足な今の時代に一番必要なもの」と感じるそう。「コミュニケーションは基礎体力。犯罪に強いまちづくりのため基礎体力をつけていきたい」と力強く語った。

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